■ミドル級/5分3R
岡見勇信(日本) vs エヴァン・タナー(アメリカ)
○[2R3分0秒/KO]×

UFC戦績5勝1敗と日本人ファイターとして、群を抜く戦績を誇る岡見。ミドル級王座挑戦を視野に入れ、リッチ・フランクリン戦の敗北から出直しとなる第2ラウンド。専門のフィジカル・トレーナーをつけ、フィジカルの強化を遂げた岡見が、昨年10月のジェイソン・マクドナルド戦(判定勝利)以来となるオクタゴン登場を果たした。

対するは、元UFCミドル級王者にして、古豪エヴァン・タナー。かつてはパンクラスのリングにも来日経験があり、UFCには1年11ヶ月の復帰となる。

サウスポーの岡見に、オーソドックスのタナー。試合は、序盤から岡見が優勢を誇った。タナーのワンツーに、岡見が左ミドルを返すと、続く岡見の伸びのあるワンツーにタナーは尻餅をついてダウンを喫す。

亀になったタナーへ、一気に距離を詰めた岡見だったが、タナーも巧みに体勢を入れ替え、立ち上がると、そのまま岡見にタックル。ケージ際へと詰めたが、岡見は腰を落としてテイクダウンを許さず、冷静に体を入れ返した。

2R、ステップを踏み、左のローを放つタナーに、岡見は左のミドルを放ち、タナーのバランスを崩す。タナーは飛び込むように左フックを放つが、岡見のワンツーに再びのけぞってしまう。すると、岡見はアッパーを交え、パンチの手数を増やしていく。

そして、フィニッシュは訪れた。組み付いてきたタナーに、ケージ際での首相撲から左の膝蹴りを2発放った岡見。その2発目がタナーの顔面を見事に捕えると、タナーは大の字に倒れた。更に岡見が追撃のパウンドを放ったところでレフェリーが試合をストップ。見事なKO勝ちで、UFC戦績を6勝に伸ばした。

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