ターゲットをエトーからトーレスに!?<br>【photo by Kiminori SAWADA】

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 チャンピオンズリーグ決勝戦でACミランに敗れ、2年ぶりのCLタイトル獲得とはならなかったリバプールだが、スタッフらに落ち込んでいる時間はないようだ。リバプールは、ヨーロッパで偉大なクラブであり続けるために、そしてCL同様プレミアリーグでもマンチェスター・ユナイテッドやチェルシーらと優勝争いを演じられるクラブへの準備を始めている。

 リバプールのニュープロジェクトのベースには、世界クラスのゴールゲッター、スピードあるフォワードの獲得にあるようだ。英紙“ザ・サン”のウェブサイト版によると、その獲得リストのトップにはバルセロナのサミュエル・エトーの名前が上がっているという。確かにエトーはリバプールが欲しがるフォーワード像にぴったりはまっている。しかし、その移籍金の高さからエトー獲得はかなり難しいだろうと同紙は報じている。

 そして、獲得リストの2番目に上がるのがアトレティコ・マドリーのフェルナンド・トーレスだ。F・トーレスはベニテス監督が探し求めるフォワード像に完璧にマッチしていることから、エトー獲得を断念し、F・トーレス獲得を視野に動き始めるとも言われている。確かにエトー獲得よりはF・トーレス獲得の方がハードルは低い。特に、来シーズンのUEFAカップ出場権獲得を目指し戦っているアトレティコ・マドリーが、UEFAカップ参戦権を逃した場合、ハードルがさらに低くなることははっきりしている。

 移籍マーケットシーズンになると、F・トーレスの移籍の噂が浮上する。そして、マンチェスター・ユナイテッドもF・トーレス獲得を狙っているという噂もある。プレミア方面から熱視線を注がれ続けるF・トーレスは、ヨーロッパを舞台にした戦いに夢を膨らませている。リーガ残り3試合を残し6位につけるアトレティコ・マドリーだが、予断は許されない状況に陥っている。もしアトレティコ・マドリーがUEFAカップ出場権を獲得できなかった場合、F・トーレスが意を決する可能性もあり得ない話ではないだろう。

(スペイン通信)