6月26日〜7月15日まで開催されるコパ・アメリカはバルサにとって頭を痛める問題であることは間違いない。ロナウジーニョの参加を巡って何かと取り沙汰されているが、バルサにとってそれはロナウジーニョに限ったことではない。ロナウジーニョの他にもエジミウソン(ブラジル)、メッシとサビオラ(アルゼンチン)、そしてマルケス(メキシコ)も同大会への招集が予想されている。バルセロナが6月23日に行われるスペイン国王杯決勝に進出した場合、ロナウジーニョ同様彼らの出場も厳しくなってくる。

 ロナウジーニョにはブラジル代表のドゥンガ監督に同大会に招集しないよう要請するという噂もあり、マルケスの場合は代表への合流を後らせることを検討しているとも言われている。

そんな中、メッシは自身初めてとなるコパ・アメリカ出場への希望を隠すことなく、と同時に国王杯出場への意欲も見せている。

「アルゼンチン代表としてコパ・アメリカに出場したい。でも、もし国王杯決勝に進出できたら、決勝戦で是非プレーしたい。バルサは僕のチーム。だから、国王杯決勝にも、コパ・アメリカにも出場できるよう何とか調整してみるつもりだ」。

 また、自身のコンディションにも触れたメッシは、「僕がバルサでベストの状態にあるかどうかは自分では分からない。でも、ケガで長い間プレーできなくて、ようやくプレーし続ける喜びを得たよ」とコメント。負傷によりシーズンの3ヶ月を棒に振ったメッシは、何よりも好きなフットボールをできる喜びを噛み締め、リーガ3連覇、そして国王杯優勝を目指す。

 国王杯決勝出場の是非は、まずはバルサがヘタフェを破り決勝に駒を進めなければ始まらない。しかし、決勝に進出した場合、さらなる論争、そしてバルサと各国フットボール連盟との駆け引きが行われることになるだろう。

(スペイン通信)