FAの大家友和投手が、トロント・ブルージェイズと単年契約で合意したと、米スポーツネット「ESPN」のホームページが23日に伝えた。
 記事によると、大家は今週末にも行われる健康診断をクリアすると正式入団となる運びで、ハラデー、バーネット、チャコンの3本柱に続く、4、5番手での先発投手として期待されている。

 また、トロントの地元紙「トロント・スター」紙の電子版は24日付けで、大家の契約内容について、1年契約で年俸1500万ドル、プラス、出来高で満額では総額300万ドルとなると報じ、球団初のアジア人選手と紹介している。
 
 大家は当初、複数年契約を希望しており、パドレス、ナショナルズなどと交渉を続けてきたが、昨年故障によって戦列を離れたことで今オフのFA市場で価値が下がってしまったことから、あえて、今年は単年契約で勝負して来年再びFAとなる方が得策と、単年希望に方向転換していた。代理人を務めたマスターレクシス氏は、「これまで大家は勝ち星につながるランサポートに恵まれていなかったが、今度は本来の力を証明することができるだろう」とコメント。ウェルズら好打者がいる打線の援護を背景に、力を発揮したいところだ。

 アメリカン・リーグに所属することになり、マリナーズのイチロー、ヤンキースの松井、デビルレイズの岩村との直接対戦はもちろん、レッドソックスの松坂大輔投手とヤンキース井川慶投手との“投げ合い”も実現する可能性が出てきた。【USA通信】