ニースがボルドーからリリアン・ラスランド（35）を獲得した。

　ラスランドは、リーグ・アンのデビューが1992年という最古参選手。ゴールキーパー以外では現役最多の367試合に出場している。通算得点でも今シーズン途中にパウレタ（パリ・サンジェルマン）に抜かれるまでは、現役最多だった（121得点）。

　1992年からオセールでプレーし、1995-1996年のシーズンにはリーグ優勝に貢献。1997年からボルドーに移り、1998-1999年のシーズンに、ミクー、ビルトールらとともに優勝の立役者となった。2001年から２シーズンはイングランド、ドイツに活躍の場を求めたがいずれもパッとせず、バスチア、ニースを経て2004年にボルドーに戻った。今シーズンは若手の台頭もあって出番が少ないが（11試合、1得点）、チャンピオンズリーグでゴールをあげている。

　ニースとの契約は今シーズン終了時まで。１年延長のオプションがつく。「レキップ」紙に「年齢を考えると、オファーを断る理由はない」と語ったラスランド。自分の役割は若手の精神的支柱になることだと自覚している。ニースは今季開幕から下位に低迷し、前半戦を終えて19位。チームの得点数は15点とリーグ最少。潜在的には逸材がそろう攻撃陣だけに、大ベテランのカツで１部残留をかけた巻き返しを図りたいところだ。