「マナー守らない人が沢山居たので撮影禁止になりました」――。2019年6月2日、JR今宮駅(大阪市浪速区)を訪れたツイッターユーザーから、こうした報告が上がった。

投稿された写真には、「立入禁止 入らないでください」と書かれた黄色のテープが張られている。いかにも物々しい雰囲気が漂っている。撮影禁止はおろか、そもそも立ち入りを禁ずるエリアがあったというのだ。

いったい、これはどうしたのだろう。Jタウンネット編集部が、JR西日本に詳しい事情を聞くと...。

安全確保が最優先


今宮駅の立ち入り禁止エリア。凍結さん(@Toketsu_004)のツイートより

実は、大阪環状線のシンボルとして親しまれてきたオレンジ色の通勤型車両「201系」が、6月7日に最後の営業運転(ラストラン)を迎える。それを受けて沿線には、別れを惜しむファンが多数押し寄せ、カメラを構えたようだ。

そんな中、今宮駅などで「マナー違反・迷惑行為」が発生。列車の安全運行にも支障が出るおそれもあったらしい。安全確保の観点から、この立入禁止の措置となったようだ。

現地を訪れたツイッターユーザーが投稿した写真をみると、「今宮駅長」の名義でマナーを守るように呼び掛ける告知が貼られていたことが分かる。そのほか、立ち入り禁止を伝える以下のような張り紙もあったという。

非常に残念ながら心無いファンの方がいらっしゃいました。
マナーを守って頂けないみたいですので、申し訳ありませんが、
立ち入り禁止とさせていただきます。
マナーを守って楽しんでいただきますようお願いします。


引退する大阪環状線201系(w0746203-1さん撮影、Wikimedia Commonsより)

Jタウンネット編集部が、JR西日本に問い合わせたところ、次のような回答が返ってきた。

「現在、今宮駅には、立ち入り禁止区域を設けてさせていただいております。これは、201系のラストランを安全に楽しんでいただくための対応でございます。6月7日のラストランは、くれぐれも安全最優先でお楽しみいただきたいと存じます」