京成電鉄・四ツ木駅での「キャプテン翼」特別装飾記念セレモニーに出席したイニエスタ。自身も少年時代からアニメに夢中だったという。(C) SOCCER DIGEST

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 京成電鉄は3月4日、アニメ『キャプテン翼』ゆかりの地である東京・葛飾区の四ツ木駅にて、同駅の「キャプテン翼」特別装飾完成記念オープニングセレモニーを開催した。
 
 セレモニーでは、四ツ木で生まれ育った原作者の高橋陽一氏とともに、同作品の熱烈なファンとして知られるヴィッセル神戸のアンドレス・イニエスタも登場。「きっぷアート」の除幕や、今企画のオフィシャルサポーター就任式などが執り行なわれた。

 その後行なわれたトークイベントでは、イニエスタと『キャプテン翼』との出会いやキャラクターへの思い入れなどが本人の口から明かされた。

 まず、イニエスタが『キャプテン翼』と出会ったのは「6、7歳の頃だった」という。
「当時、朝8時くらいから放送していて、学校に行く前に母がテレビをつけてくれていつも見ていました。子どもの頃からお気に入りのアニメでした」
 
 イベントのMCを務めた松木安太郎さんから「アニメからいろんな技を覚えていったりすることもあったんじゃないですか?」と振られると、イニエスタは笑顔を向けながら「なかにはすごい難しい技もあってなかなかできないのもあるんですけど…」としつつも、「やっぱりサッカーのいいところはクリエイティブにプレーできるところだと思うので、それはピッチのなかでも実現しようと思っています」と語り、創造性溢れる技が見られるアニメと現実のサッカーの共通点を挙げた。
 
 さらにアニメのなかで印象に残っている技を問われると、「長年続いている漫画なので、いろいろなシーンがあるのですが、翼くんのドライブシュートや若林くんのセービング、立花兄弟のコンビプレーなど、個々の個性のあるプレーが印象に残っています」と、3組のキャラクターたちの名前を挙げ、主人公・大空翼の必殺技など様々な名シーンが思い浮かんだようだ。
 
 ともに登壇した高橋氏は、「漫画を描き始めたころには、翼くんが成長してFCバルセロナに入って、そのバルセロナのスーパースターのイニエスタ選手がこの駅に来てくれるなんて、本当に夢にも思っていなかったこと。大変うれしく思っています」と感慨深い様子だった。
 
 セレモニー後、ふたりは『キャプテン翼』を題材とする特別装飾が施された駅構内の様子を観覧。両者にとって、特別な一日となったようだ。

取材・文●長沼敏行(サッカーダイジェストWeb)