中国メディアは、日本に留学している中国人女性の目に映る「日本のあまりよくないところ」を紹介する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 訪日中国人の多くが日本に良い印象を持って帰ると言われるが、もちろん日本も良いことばかりではない。中国メディアの快資訊は10日、日本に留学している中国人女性の目に映る「日本のあまりよくないところ」を紹介する記事を掲載した。

 反日の人が多い中国では珍しく、記事の中国人筆者の周囲は「日本は良いと洗脳されている」人ばかりで、親に日本の語学学校に入学させられた経歴を持つそうだ。留学生というと、以前は日本が大好きな人や、学業のために訪日する苦学生の印象が強かったが、最近では中国でも裕福は人が増えてきたためか、経済的にゆとりのある家庭で「留学させられる」若者が増えているようだ。中国人筆者も、本人が望んで留学したわけではないため、日本に大した興味もなく「何も知らずに」来てみた立場から、日本の印象を伝えている。

 中国人筆者はまず、日本の第一印象は「街中が花の香りでいっぱいだった」と紹介。多くの人から聞かされていた「日本はきれい」という点は、「きれいはきれいだが中国も都市部ではきれいだ」と主張している。中国の都市部では路上を清掃する専門の人が常に掃除しているためきれいであるが、そうしなくてもきれいな日本とは次元が違うのではないだろうか。

 続いて、住み心地について紹介している。中国人筆者はマンションに住んでいるらしく、3部屋ある家に住んでいるが実家も広いのでたいしたことはないと主張。ごみ出しも厳しいと聞いていたが自分のマンションはいつでも出せるので中国と同じで、分別もいまだによく分からないという。留学生が3部屋あるマンションに住めるというのはずいぶんと贅沢な話で驚きだが、ごみの分別を知らないと平然と言ってしまう筆者には疑問も感じる。

 ほかにも、日本にも大阪淀川沿いの桜、大阪城公園、嵐山の紅葉などの名所はあるものの、きれいな景色だったら中国にもあると反論し、セクハラしてくるおじさんがいることや、若い女性が性に開放的、怪しいマッサージ店があるなど日本には「あまり良くないところ」もあると指摘している。

 中国でも都市部の生活は日本と変わらないほど快適になっている。中国人筆者は、日本もたいしたとはないと感じているようだが、文章を見る限りでは表面的なことしか見えていないようで、経済発展後に育ったいまどきの中国の若者の感想なのだろう。いずれにしても、日本留学という貴重な機会を日本への理解をより深める機会として欲しいものである。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)