GPシリーズ第5戦ロステレコム杯を制したザギトワ【写真:Getty Images】

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貫禄のGP連勝を海外メディア評価「今季も栄光のシーズンを送り続ける」

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第5戦ロステレコム杯は17日、女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)で自身が持つ世界最高得点を更新したアリーナ・ザギトワ(ロシア)が142.17点をマーク。合計222.95点でGPシリーズ連勝を果たし、ファイナル進出を決めた。羽生結弦(ANA)とともに五輪覇者として貫禄の強さを見せつけた女王に対し、海外メディアは「ハニュウにできることがザギトワにもできる」と賛辞を送っている。

 五輪覇者がモスクワで競演し、貫禄の優勝を飾った。男子で羽生が故障を負いながら戴冠を決めた後、女子で頂点に輝いたのは地元のザギトワだった。終盤にジャンプが抜けるミスがあったが、質の高い演技で2位以下を25点突き放して完勝。フィンランド大会に続いてGPシリーズ連勝を果たし、ファイナル進出を決めた。

「アリーナ・ザギトワが初めてのホームでのGPシリーズ勝利を飾る」と見出しを打って特集したのは、IOC運営の五輪専門サイト「オリンピックチャンネル」だった。

「五輪王者がモスクワでの勝利で今季も栄光のシーズンを送り続ける」と報じた記事では、五輪覇者がアベックVを果たした演技を振り返り「ユヅル・ハニュウにできることが、アリーナ・ザギトワにもできる。五輪王者は第5回GPシリーズモスクワ大会でハニュウとともに優勝を飾り期待に応えた」と称賛している。

五輪を制してなお挑戦をやめず、進化を続ける男女五輪覇者

 これでGPシリーズも連勝。「現在のGPファイナルチャンピオンは、心地の良い勝利をモスクワとヘルシンキで飾った。ファイナル進出は堅い」とファイナル進出を伝えた。

 フィンランド大会に続き、男女の五輪金メダリストが主要大会にそろって出場するのは実に26年ぶりだった。4年に一度の舞台を制し、頂点を極めてなお挑戦をやめず、進化を続けている。

 今季は体の成長とも向き合いながら戦う若き女王は、いったいどこまで強くなるのか。GPシリーズトップ6人が競うファイナルの演技も、今から期待が膨んでくる。(THE ANSWER編集部)