多くの中国人からすると「日本の技術力を持ってすれば、世界でシェアを獲得できるスマホを製造できるはず」なのに、日本には世界に知られたスマホブランドがないことが不思議なのだという。(イメージ写真提供:123RF)

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 近年、日本の家電量販店などでは中国メーカーのスマートフォンを見かける機会が増えている。世界のスマホ市場でも中国メーカーの躍進は著しく、もはや日本メーカーは世界のスマホ市場で存在感を示すことができていない。中国メディアの一点資訊はこのほど、「日本は非常に高い技術力を持っているはずなのに、スマートフォン市場で世界に出遅れてしまったのはなぜか」と問いかける記事を掲載した。

 多くの中国人からすると「日本の技術力を持ってすれば、世界でシェアを獲得できるスマホを製造できるはず」なのに、日本には世界に知られたスマホブランドがないことが不思議なのだという。記事は「日本メーカーのなかではソニーの知名度は高いものの、アップルやサムスンのブランド力に圧倒されているばかりか、中国メーカーにも負けている」と主張し、世界で無名だったはずの中国メーカーが、なぜこれほど急速に成長しているのか、日本との違いを幾つか指摘した。

 まず、「日本には主に組み立てを行う会社が不足している」と主張した。そして、急速に成長した中国のスマホメーカーのなかには、もともと世界から発注を受ける小さな組み立て専門だったが、組み立て事業を行ううちに自社でスマホを製造できる技術力とコストパフォーマンスを獲得した企業もあると紹介した。

 そのほか、中国と比べて日本のスマホ市場は規模が小さいことも、日本メーカーにとっては不利だったと指摘。中国メーカーは自国の圧倒的な市場規模を背景にスケールメリットを発揮し、コスト面で優位に立ち、世界でシェアを獲得できたと指摘した。また、日本のスマホはハードでもソフトでも「独特」で、海外市場での互換性が悪いという問題もあったと強調し、日本市場に特化した製品開発によって世界から取り残されてしまったと強調し、高い技術力があっても「必ずしも売れる製品が作れるわけではないことがわかる」と伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)