【TDR】年パス読み込みは? サーバー強化は? マニアが気になる今後の機能を「東京ディズニーリゾート・アプリ」開発者に聞いた

2018年9月5日 15時0分

「東京ディズニーリゾート・アプリ」が2018年7月より正式リリースされました。

アプリ開発担当者に「東京ディズニーリゾート・アプリ」の狙いと展望を伺いました。

マイナスを0に戻すためのアプリ開発

これまでパーク内での情報収集は紙のガイドマップとTODAYがほとんどでした。

紙を広げて行きたいレストランのメニューや場所を確認しながら、スマホでプライオリティシーティング（PS）を予約するなど、煩雑な手順が必要。

そこで、パーク内での使用をメインに、予約やTODAY、抽選といったバラバラだったツールを集約し、一つにまとめたものが「東京ディズニーリゾート・アプリ」です。

来園者数が増え、情報化が進んだパークにおいて、複雑になってしまったパークの様々な機能に対し、パーク体験に集中できるようなアプリとして開発されました。

担当者は「マイナスを0に戻すためのアプリリリース」とアプリ導入目的を語ります。

リリース初日にはApp Storeのダウンロードランキングで1位を取るなどゲストへのインパクトも大きいアプリ。

あくまでゲストの利便性を高めることを目的としたアプリであり、社内でダウンロード数などの目標は設定していなかったものの、予想以上にダウンロードされていると言います。

別のアプリで運用されていたショーの抽選も早速新アプリの使用率が上回っているほか、アプリ内でのパークチケット購入者も着実に増えているそうです。

「東京ディズニーリゾート・アプリ」の目玉となっているのがショッピング機能。

アプリ内でグッズを確認でき、在庫のある店舗の確認、アプリ内での購入と配送依頼も行えるというものです。

品揃えはリリース時点で約4,500点。

名入りのガラス製品などを除くほぼ全ての商品を取り扱います。

東京ディズニーリゾートで最大の品揃えを誇るショップとなりました。

アプリ内で購入すると、グッズを自宅に配送してもらえますが、配送用の箱もショッピング機能のために新規作成。

ミッキーたちが描かれた可愛らしい外箱デザインです。

購入内容に応じて様々なサイズの箱が用意されています。

箱を閉じるテープまでミッキーマークがついているこだわりっぷりです。

東京ディズニーリゾート初の包括的なアプリを導入するにあたり、こだわりを持ってアプリ制作が行われました。

実は世界のディズニーリゾートで包括的なアプリを導入したのは東京が最後。

米ディズニー社とも連絡を取り合い、海外パークのアプリで得られた知見を参考にしながら、東京ディズニーリゾート・アプリの開発を行っていったと言います。

ディズニー社からは「東京ディズニーリゾートでしかできないことを取り入れている」と評価されたそうです。

その一つが、アプリのために描き下ろされたパークマップ。

海外ディズニーパークのアプリでは、地図はGoogleマップ上にイラストを重ね合わせており、紙の地図と見比べると位置関係や方角が分かりにくくなっています。

東京ディズニーリゾートでは、アプリのために地図を描き下ろし、紙のガイドマップもリニューアルしアプリと同じ地図に統一しています。

さらに、読み込み画面など細かいアニメーションにもこだわって制作され、温かみのある表現が追求されたそうです。

「マイナスを0に戻すため」にリリースされた東京ディズニーリゾート・アプリですが、今後はプラスに向けて順次機能が追加されていくとのこと。

既にパークマップの「サービス施設」部分では、東京ディズニーリゾート35周年“Happiest Celebration! ”の「ハピエストミッキースポット」の位置を確認できるなど、紙のガイドマップにはない情報が掲載されています。

一番端のアイコンながら、「サービス施設」の利用者は意外と多いそうです。

そして今後の機能追加の目玉は、2019年度中に予定されている「ディズニー・ファストパス」機能。

年間パスポートの情報をアプリに記憶させる機能などもゲストの声が届いているといい、今後機能追加していきたいと考えているとのこと。

パーク内でのWi-Fi導入は検討していませんが、ホームページのサーバー増強については日々戦っているそうです。