猫を虐待し続けていた男にペット飼育禁止令(画像は『Metro 2018年7月11日付「Man who hurled cats in the air for Facebook videos banned for life from keeping animals」(Picture: Caters)』のスクリーンショット)

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複数の猫に虐待行為をし、その映像をFacebookに投稿していた25歳の男。このほど裁判が行われ、男には生涯にわたり動物飼育禁止令が言い渡された。『Metro』などが伝えている。

英バーミンガムのノースフィールドに住む電気工ハイダー・エイベッド(25歳)は、2016年8月から1年にわたり複数の猫を空中に放り投げるという残虐行為を繰り返し、Facebookにその動画を投稿した。

動画では、エイベッドは路上にいる猫を優しく撫でた後に気を許して近付いてきた瞬間を狙うかのように猫の体を掴んで空中高く投げ飛ばしている。その映像を録画している人物も、エイベッドの行為を面白がり「いいぞ、空中に向かって飛べ」と笑い声をあげている。また、ある動画では室内にいる猫を壁に向かって放り投げ、猫はランプシェードに当たり床に着地すると、小さく鳴き声をあげる様子をまるで楽しんでいるかのようにエイベッドはカメラに向かって笑っていた。

この動画がFacebookに投稿されると、非難が殺到した。RSPCA(英国王立動物虐待防止協会)とウェスト・ミッドランズ警察は合同で捜査を開始し、エイベッドの身元と居場所を突き止め、逮捕した。この件を担当したRSPCAのハーチー・ボールさんはこのように話している。

「動画の中の猫は、みな誰かのペットとして飼われている猫です。映像にある一匹一匹が誰の猫であるかということまではわかりませんが、エイベッドから虐待を受けた猫がトラウマに苦しんでいたり、何らかの怪我をした可能性もあるかもしれません。抵抗しない猫に近付いて虐待するという行為に、エイベッドは快感を得ているのがこの映像からは見て取れます。ペットの信頼を裏切る最低の虐待行為です。」

7月6日、バーミンガム治安裁判所で行われた裁判で、動物福祉法第4条に反して猫に不必要な苦悩を引き起こした罪を認めたエイベッドは有罪となり、生涯にわたる動物飼育禁止令を言い渡された。加えて、250時間の無収入労働を含む12か月間の地域奉仕活動を終えることや25日間のリハビリテーション活動に参加すること、616ポンド(約9万円)の裁判所費用と85ポンド(約12,500円)の課徴金支払い命令が下された。

ハーチーさんは「今回の判決は、いかにRSPCAが動物への残虐行為を深刻に受け止めるかということを伝えていると思います」と話しているが、このニュースを知った人からは「処罰が甘すぎる」「こういう奴は実刑にしたっていいぐらい」「この男、動画で投稿した以上の虐待をもっとしているはず。きっと何年もやってるよ。そんな罰ぐらいじゃ、きっとまたするはず」「いい年した大人がよくもこんな残酷なことをするもんだ」「こんな奴イギリスから追い出してほしい」といった非難の声が相次いでいる。

画像は『Metro 2018年7月11日付「Man who hurled cats in the air for Facebook videos banned for life from keeping animals」(Picture: Caters)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)