常にDFを背負い、デュエルし続けた大迫。写真:JMPA代表撮影(滝川敏之)

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 2-2のドローで終わった日本対セネガル戦。圧倒的有利と言われたセネガルが2度勝ち越しながらも、その都度、日本に追いつかれるという驚くべき展開になった。

 試合後のインタビューで、セネガル代表のアリウ・シセ監督は、悔しさを滲ませながらも、日本を称賛した。

「今夜はポーランド戦に比べて、我々の良いところが出ていなかったと言わざるを得ない。我々のチームには世界レベルの選手たちがいて、ふたつのゴールを演出した。これは明らかな事実だ。しかし、日本は最高のチームであり、我々には技術的なミスも多かった。2度も追いつかれてしまったし。集中力も途切れがちだったかもしれない」と悔しさを滲ませた。

 そんななか、シセ監督が日本の選手で印象的な存在として挙げたのが、背番号15番の大迫勇也だった。
「サリフ・サネとカリドゥ・クリバリというCBがふたりがかりで、ストライカーの15番(大迫)を抑えきることができなかった。しかも、彼は常にディフェンスラインにプレッシャーをかけ続けていた」と絶賛。

 実際に試合中の大迫は何度も動き出しを繰り返し、セネガルの最終ラインと駆け引きをしており、日本がオフサイドを取られるシーンも少なかった。ゴールこそなかったものの、攻撃の起点となることで、日本代表チームをけん引していた。その重要性を、シセ監督も認識していたというわけだ。

「残るコロンビア戦も最後までポジティブに準備したい。CBのサネとクリバリは非常に優れた能力を持っているし、今後パフォーマンスは上がっていくだろう」と自チームのフォローも忘れなかった。

 勝点4で並ぶ日本とセネガル、そして勝点3を獲得したコロンビアの3か国で、グループHの攻防は第3戦までもつれ込んだ。セネガルは中3日で迎える大一番でコロンビアに挑む。

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