香取慎吾と稲垣吾郎の「役者人生」を大きく変えた三谷幸喜との邂逅

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 元SMAP・中居正広の周辺が騒がしくなってきた。というのも、ジャニーズとの契約更新の意思確認が6月に行われるからだ。中居は契約が切れる9月にジャニーズ事務所を離れるという噂もあり、その去就が注目されている。

 SMAPにはキャリアのターニングポイントで大きな影響を与えたキーマンがいる。その1人が天才脚本家の三谷幸喜氏だ。出会いは96年にまでさかのぼる。ドラマ「古畑任三郎」(フジテレビ系)の2ndシーズンに、木村拓哉がゲスト出演してからだ。同作は99年、「古畑任三郎 VS SMAP」として独立。その後、三谷氏は自らの作品のPRを兼ねて「SMAP×SMAP」(同)に何度も出演している。

「SMAPがなくなった今も、三谷さんに感謝をしているのは香取慎吾でしょう。香取は04年、三谷さんが脚本を担った大河ドラマ『新選組!』(NHK)で、大河初主演を果たしています。このときに共演した俳優の山本耕史は、数少ない芸能界の大親友。以降、新撰組メンバーは年に1度の忘年会で集合し、今も続いています。香取、山本、三谷さんのほか、佐藤浩市も参加するそうです」(女性誌記者)

 そんな香取とともに現在、サントリーのノンアルコール飲料「オールフリー」のCMに出演中なのが稲垣吾郎。彼も、三谷作品で忘れられない思い出がある。くしくも「新選組!」と同じ04年に公開された映画「笑の大学」だ。主演の役所広司から、打ち上げの席で言われたことが、その後の俳優人生を大きく変えたのだ。

「それまでの稲垣は、芝居するとき『よーい、スタート!』とカチンコが鳴ったあとに、相手と見つめ合っていたそうです。本番前から見つめ合っていると自分のリズムを作りづらいからだとか。でも役所は『よーい』のタイミングで稲垣を見つめていた。そこを撮了後に注意されて『大先輩に対してすごい失礼なことをした』と感じると同時に『注意してくれたのがすごくありがたいことだと思った』そうです」(前出・女性誌記者)

 昨年9月のジャニーズ事務所退所後、世界規模の仕事に恵まれ続けている新しい地図のメンバー。すでに映画「クソ野郎と美しき世界」の続編が決定しており、役者としての幅はますます広がる。その基礎を築くのに手を貸したのが三谷幸喜氏であることは間違いない。

(北村ともこ)