後半途中からピッチに送り出されたハメス・ロドリゲスだったが、体調が万全ではないこともあり、精彩を欠いた。 (C) Getty Images

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 6月19日、運命のワールドカップ初戦、コロンビア戦で日本代表は2-1の勝利を飾り、快哉を叫んだ。

 日本は開始早々4分のビッグチャンスをモノにする。速攻からのこぼれ球を拾った香川真司の決定的なシュートをカルロス・サンチェスが手で止めて一発退場、同時にPKもゲットし、背番号10が冷静に決めて、貴重な先制点を挙げた。

 リードを奪ってなおかつ数的優位にも立った日本だったが、一気にギアを上げたコロンビアが布陣を4-4-1に変更すると、相手のペースに持ち込まれ、39分にラダメル・ファルカオがゴール前で奪ったFKを、ファン・フェルナンド・キンテーロに沈められて同点とされた。

 しかし、後半、落ち着きを取り戻した日本は執拗なマーキングと素早いトランジションでコロンビアを自陣に抑え込むと、73分のCKで途中出場の本田圭佑が入れた絶妙なボールを大迫勇也が頭でねじ込んで勝ち越しに成功! その後、コロンビアの反撃を受けた日本だったが、身体を張った守備で相手を封殺、見事に逃げ切った。
 グループ突破を狙う上で、重要な初戦を制したことに歓喜する日本に対し、当然ながらコロンビアは落胆している。地元紙『El Espectador』は、「コロンビアがW杯初戦で悲しい敗北」と銘打ったマッチサマリー内で、失望の隠さなかった。
 
「ホセ・ペケルマンのチームは、W杯初戦で複雑なスタートを切った。3分に退場者を出し、一度はキンテーロが魔法を見せたが、73分に大迫が日本を勝利に導いた。W杯では初戦がその後の展開を左右するだけに、コロンビアは苦しい状況に立たされた」
 
 出鼻を挫かれたコロンビアは、ここから立ち直れるのか。6月24日には、グループリーグの大一番であるポーランドとの一戦を迎える。

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