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 世界最大のコーヒーチェーン「スターバックス コーヒー(Starbucks Coffee)」を展開する米国スターバックスが、フィラデルフィアの店舗での一連の騒動を受け、同社のサードプレイスポリシーを更新し、商品を購入しなくても座席やトイレの使用を許可することを発表した。

 事の発端は、4月12日に黒人男性2人が注文をせずに店内のトイレを利用しようとした際に従業員から退店を要求され、その後座席で友人を待っていたところ、従業員から通報を受けた警察が不法侵入の容疑で2人を逮捕したと複数のメディアが報じたこと。これを受けて議論が活発化し、SNSなどを中心に話題を集めている。
 一方、日本では現状、座席に関しては店内の席は基本的に商品を購入した顧客を優先しており、公共の場としては提供していない。ショッピングセンター内の店舗など他テナントと共用のテラス席を有する一部店舗では、例外的に他店の商品を購入した顧客に席を提供。また、トイレに関しては、基本的に商品を購入した顧客に限らず利用できるとしている。ただ、スターバックス コーヒー ジャパンでは、同社の行動指針である「Mission&Values」に基づき、商品を購入していない顧客のトイレや座席利用をそれぞれの店舗で状況に応じて対応しているのが現状で、細かいポリシーは定めていない。同社の広報は「米国スターバックスの新ポリシーを導入する予定は現在ない」と、現時点での新ポリシーの導入については否定した。