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3月17日のダイヤ改正に合わせ、JR西日本の近畿エリアに新駅2駅が開業した。JR京都線(東海道本線)摂津富田〜茨木間の新駅、JR総持寺駅では、開業当日に記念式典が行われ、多くの沿線住民らが新駅を訪れた。

JR総持寺駅は摂津富田駅から約1.7km、茨木駅から約2.0kmの地点に開設された新駅。並行する阪急京都本線の総持寺駅からは約600m離れている。JR総持寺駅の近くには、駅名にもなった西国二十二番札所、総持寺がある。おもに普通列車が停車し、停車する列車本数は上下各156本(平日)になるとのこと。大阪駅までの所要時間は約19分、京都駅へは高槻駅で新快速に乗り換えた場合、所要時間約23分とされた。

島式ホーム1面2線の構造で、JR発足以降に開業した甲南山手駅やさくら夙川駅と比べてホーム幅が広い。土地スペースの関係でホームを広げることができたという。JR総持寺駅では、JR西日本で初採用となる二重引戸式の可動式ホーム柵が設置された。二重引戸式の可動式ホーム柵の普及に関して、JR総持寺駅で様子を見るとのことだった。

駅舎は総持寺の山門を現代風にアレンジしており、シンプルながら好感の持てるデザインとなっている。駅前広場も整備され、3月18日から近鉄バスがJR総持寺駅へ乗り入れた。

JR総持寺駅は単に通りすぎるだけの駅ではなく、潤いをもたらす場所でもあるという。改札を出た先の自由通路には壁画アートが飾られている。駅構内の看板には総持寺の伝統行事「包丁式」や総持寺の山門のイラストが描かれた。駅のコンセプト「街と街、人と人、時(歴史)と時(未来)をつなぐ新たな駅」にマッチした駅に仕上がった。

開業当日の9時30分から行われたJR総持寺駅開業記念式典では、衆議院議員の原田憲治氏と足立康史氏、茨木市長の福岡洋一氏をはじめ、多くの来賓が参列した。原田憲治氏はJR総持寺駅の開業について「ようやくという感じがします」と表現。沿線住民の利用に限らず、新駅周辺で建設中の追手門学院大学新キャンパスを念頭に「JR総持寺駅をひとつのコミュニティの拠点として生かしていただけたらと思います」と挨拶した。最後に来賓とJR西日本社員によるテープカットとくす玉開花が行われた。当日は天候にも恵まれ、華やいた雰囲気の中でJR総持寺駅の営業がスタートした。