棚の上や天袋など、高くて手の届かない所のものを取り出すときや、電球を取り換えるときなどに存在感を示す踏み台やスツール。必要に迫られて、とりあえずホームセンターなどで無骨で実用一辺倒なものを買ってすませている人も多いのでは。でも、どうせならおしゃれで使い勝手もよい「最高の一脚」を手に入れたいですよね。
インテリアコーディネーターの森下純子さんに、プロが実際に使ってみておすすめの、とっておきの踏み台&スツールを教えてもらいました。

キッチンやリビングに!用途別・最高の踏み台はこれ!

踏み台を買うときにいちばん大事なのが、“しまう場所”のこと。どこにどうやってしまうか考えておかないと、使わないときに、部屋の貴重なスペースや通路で場所をとることになります。意外と場所をとるものです。また、機能はもちろん、部屋にあっても違和感がないデザインがよいですね。

●リビングにも置ける!どんなインテリアにも似合う、モダンなデザインの踏み台


デザインがすっきりとしていてスタイリッシュな踏み台(脚立)なら、出しっぱなしでもカッコよく、インテリアの一部としてなじみます。

こちらはルカーノのもの。価格は1万3000円程度です。コンパクトにたたんでおくことができ、しかも自立式なので収納しやすい。2ステップタイプは高さが56cmあり、カウンターキッチンなどのイスとしても、また、座って調理したいときにも利用できます。

定番のホワイトのほかに、赤・黒・オレンジなどカラフルでおしゃれな色もあるので、おうちのインテリアスタイルに合わせて選ぶ楽しさもあります。キッチンのほか、リビングや寝室にも。使用頻度の高い場所に置いておきましょう。

●キッチンや洗面所に!低めの1ステップタイプは子どものいる家庭にも


低め(24cm)の1ステップタイプなら、折りたたんでも場所をとらないですし、かわいいので置いておいても絵になります。「ちょっとだけ」手が届かない場所に置きましょう。
こちらもルカーノのもので、約9000円。洗面台に手が届かないお子さん用に1台置いておくのも便利です。

●男前なデザイン!バケツ型のスツールは、中が収納にもなり一石二鳥


中にいろいろなものが収納できるバケツタイプの踏み台。オモチャやおむつ・ペットフードや掃除用具・お米などを入れ、リビングやキッチン・子ども部屋など、さまざまなお部屋で使えて便利です。災害用避難グッズを入れるのもおすすめ。押し入れなどにしまい込むよりも、緊急時に取り出しやすいです。
写真はオムニウッティのもので、LLサイズの黒。価格は約2400円です。


シンプルで丸い形もかわいいですし、フタつきなのもうれしい。耐荷重は150kgと大人が乗っても大丈夫。ハンドルがついているので持ち運びも楽チンです。水洗いができアウトドアでも活躍します。
私が普段仕事で「片づけサポート」をするとき、収納グッズ兼踏み台が欲しい方には、よくおすすめしています。安定感もあり、つり戸棚の上部にもしっかり手が届きます。

●子ども用のイスが踏み台に変身!長く使えます


子ども用のイス兼踏み台として利用できるものもあります。写真は、コロコロチェア、価格は7600円程度。耐荷重80kgまでOKです。上下をひっくり返すことで使い方を変えられます。子どもが大きくなってからも長く愛用できるので経済的ですね。


ひっくり返した状態はこちら。天然木の曲木加工のデザインは、ナチュラルでカジュアルな雰囲気。子育て世代のインテリアにおすすめです。2台並べて使えるのもいいですね。

●和室にも似合う!花台にもなる木製スツール


高さが変えられる木製のスツール。10年ほど前に約1万円で購入しました。座面が46〜60cmに調節できるので、より高いところにもアクセスできるのが便利。安定感のいい3本足はデザインもかわいいので、ずっとながめていたくなります。和室にもマッチしてコンパクト。
普段、踏み台やスツールとして使わないときは、お部屋のすみで花台としても利用するのもいいかと思います。木製なので長く使うほど味わいが増しています。

さまざまな踏み台をご紹介してきましたが、お好きなものはありましたか? デザイン・機能・サイズ感・対荷重など、あなたの暮らしに合った1脚を選んでくださいね。

●教えてくれた人
【森下純子さん】
インテリアコーディネーター、レジデンシャルオーガナイザー、建築カラープランナー。「アンジェ・リュクス」の代表取締役。「収納とインテリアで暮らし最適化」をテーマに、モデルルーム監修・新築、リフォームのインテリアコーディネート、収納プラン、片づけ作業サポート・セミナーを行う