埼玉県内の路上で深夜、男性が次々と背後から襲われバッグなどを奪われる強盗致死傷事件が起きている。犯行は棒か金属バットのようなものでいきなり後ろから殴りつける凶悪な手口で、容疑者は今も(2017年12月19日午前)逃走中だ。

埼玉県警では公式ツイッターで、明るく人通りの多い道を通る、周囲を警戒し時々後ろを振り返るなど対策を講じるよう呼びかけている。

強盗に襲われ亡くなったのは埼玉県志木市のタクシー会社勤務の桜井俊克さん(63)。6日(2017年12月)午前5時前、自宅から400メートルほど離れた路上で、出勤途中の桜井さんが出血して倒れ、リックサックがなくなっているのを通行人が見つけ110番通報した。

しかし桜井さんは、警察官が駆けつける前にその場を立ち去ってしまった。その後、桜井さんの無断欠勤が続くタクシー会社が県警に安否確認を依頼。警察官が自宅を訪ねたところ、桜井さんが意識不明で倒れており、頭や顔に殴られた跡があった。桜井さんは病院に搬送されたが、14日に死亡が確認された。

ところが、この事件が起こる4時間半ほど前の6日午前0時40分ごろ、10キロほど離れたさいたま市内の東北本線「さいたま新都心駅」近くの路上で、61歳の男性が背後から棒のような物で後頭部を殴られケガを負った。このときは奪われた物はなかった。

続いて1時間半後の6日午前2時ごろ、400メートル離れた路上で72歳の男性が同じように背後から後頭部を殴られバッグを奪われた。

さらに9日午後11時過ぎ、さいたま市内の路上で男性会社員(33)が金属バットのような物で背後から頭を殴られ、頭蓋骨と顔面を骨折し意識不明の重症を負った。

「単なる物取りではない。決定的ダメージを狙っている」

この事件では唯一、110番通報したタクシー運転手が、通りかかった犯人らしき姿を目撃している。それによると「金属バットらしき物を持って逃げていく姿を見た」という。

取材した阿部祐二リポーター「背後から棒状のような物でいきなり殴っています。被害者は顔を見たり、悲鳴を上げたりするいとまもなく頭部を殴られており、凶悪事件です」。

ロバート・キャンベルさん(国文学研究資料館館長)「単なる物取りではない。後ろから決定的にダメージを与えるつもりで襲っています。夜道は周りをよく見て注意する必要がありますね」

被害者は年配者や若者を問わない。棒状のような物から金属バットらしき物へ凶器がエスカレートしていることから、さらに被害が出る恐れがある。