ハイセンスの「World Cup Official TV」、12月発売(画像は、ハイセンスのホームページ)

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中国の電機大手、海信集団(ハイセンス)の日本法人は、「液晶テレビは『Ultra』グレードへ。新しい感性、始まる。」をキャッチコピーに、4K対応の大型液晶テレビ「World Cup Official TV」を、2017年12月に発売する。11月13日に発表した。

バックライトの発光ダイオード(LED)を部分的に制御する、同社独自の技術「ULED」を搭載したフラッグシップモデルで、55型を17万円前後、65型を25万円前後で売り出す。

売れる4K、金額ベースで薄型テレビの6割に

「World Cup Official TV」に搭載している「ULED」は、明暗の差をくっきりさせて鮮やかに見せる技術。スポーツなどの動きが素早い映像でもなめらかに見えるように、各コマの画像の間を自動で補正する機能も搭載したほか、音響面ではより迫力が伝わるように、画面下にスピーカーを配置して、画面から直接音が響くような構造に仕上げた。

インターネットに接続すれば、動画配信サービス「ネットフリックス」や「ユーチューブ」も利用できる。

市場調査のGfK ジャパンの「2017年上半期(1月〜6月)の家電・IT市場の販売動向」によると、薄型テレビの販売台数は前年並みの240万台。このうち、4Kテレビの販売台数は前年同期の1.6倍となる70万台で、薄型テレビに占める4Kテレビの構成比は数量ベースで29%、金額ベースでは59%にのぼった。40〜45型が売れ筋という。

4Kテレビ市場について、アナリストの合井隆人氏は、「4Kテレビの販売台数は、2017年1〜9月では前年同期の1.5倍と好調に推移しています。薄型テレビ販売台数に占める4Kテレビの割合は拡大し続けており、17年通年では約3台に1台が4Kテレビとなる見込みです」と話す。

65インチの平均販売価格(税別)は30万円強で、「ハイセンス65型の新製品は、これをやや下回る設定」。5〜6万円程度、割安になっているようだ。

なお、ハイセンスは2018年のサッカーワールドカップ・ロシア大会の公式スポンサーを務めている。