これはかなり厳しいと言わざるを得ません。特にニュージーランドが南米5位のペルーに勝つのは、力量差から言っても相当に難しい。日本の「ポット3」入りは、可能性がゼロではないものの、限りなくゼロと言っていいでしょう。

ちなみに、先日のハイチ代表戦で日本が勝っていた場合はどうなっていたか。FIFAランクの計算方式にそって、もしハイチ戦に勝っていた場合を計算すると、32.3ポイントを現状より積み増して743ポイントとし、セルビアとナイジェリアの間にいたはずでした。

この場合、ナイジェリアを上回ることと、オーストラリアとホンジュラスいずれもが日本より下のランクになることで、日本より下に6チームが入ることが確定していました。したがって、日本がポット3に入る条件も緩くなり、「1.ギリシャがプレーオフで勝つ」「2.アフリカ予選グループDでセネガル以外のどこかが突破する(セネガル以外はすべて日本よりランクが下)」「3.ニュージーランドがペルーに勝つ」のうち、2つが達成されればよかったということになります。

「ギリシャがプレーオフで勝つ」「アフリカ予選グループDでセネガル以外のどこかが突破する(セネガル以外はすべて日本よりランクが下)」の2つは、簡単な条件ではないものの、ないとは言えないものでした。ハイチ戦で2点をリードしながら引き分けに持ち込まれたことで、ポット3入りの可能性は「わずかに残る」状態から「ほぼナイ」にまで減ったのです。非常に惜しまれる引き分けだったと言えそうです。

(文=フモフモ編集長 http://blog.livedoor.jp/vitaminw/)