Twitterに隠し機能「連ツイ支援モード」。下書きして一気にスレッド投稿
140字制限を堅持しても緩めても批判されるTwitterが、公式アプリでいわゆる連鎖ツイート(スレッド)の作成支援機能を試していることが分かりました。

Android版Twitter公式アプリの隠し機能スレッド投稿を使うと、自分あての返信を繰り返す連続ツイートをあらかじめ下書きしておき、一気に多数のツイートを同時投下できるようになります。
ツイッターといえば、特に熟慮や哲学に基づいて決まったわけではない140字制限のおかげで、タイムラインを流し読みしやすく、リアルタイムの会話が広がりやすいユニークなサービスとして普及しました。

(逆に短い本文には話の前提も補足も入らないために、個々のツイートは文脈を共有しない相手から斜め上のリプライを引き寄せてしまい、議論が進展するかわりに横転したり延焼炎上しやすい構造とも言えますが)。

しかしTwitter が情報発信の場として大きな存在になったことで、単純な「いま何してる?」以外にも、本来ならば長文で伝えるべき内容をツイートで発信する場合も生まれました。

こうした場合、外部のサービスに書いてリンクを張る、画像にして投稿する(いわゆるメモ帳スクショ)といった方法もありますが、自分のツイートに延々と自己リプライで続きを書く連鎖ツイートもよく使われます。

(「連ツイ」といった場合、単に連続でツイートする意味もありますが、ここでは自己リプライでスレッドを作る「連鎖ツイート」の意味で使います)。

連鎖ツイートならばツイッターだけで完結する、細切れでも特定の内容についてLikeやツイートや返信ができるといった利点がありますが、公式アプリなど連鎖ツイートを想定していないインターフェースでは連投しづらいことが問題になります。
というわけで実験中とおぼしきスレッド投稿機能がこちら。発見した Devesh Logendran氏、投稿したMatt Navarra氏によると、スレッド投稿は自己リプライの連続を下書きしておき、ボタンひとつで同時に投稿できる機能。Android版の隠し機能で、今のところ一般ユーザーが使えるかたちで有効になっていないとされています。

公式クライアントを使う連ツイーターにはあればあったで便利そうな機能ではあり、読む方にとっても細切れに何度もTL上に現れるよりは一気に畳まれて流れてきたほうが楽そうではありますが、現在のところはあくまでテスト用の隠し機能。

ツイッターは多種多様な新機能や仕様変更のテストを常に繰り返しており、対象もごく一部だったり一般ユーザーを含む場合などさまざまですが、テスト実装された機能が必ず一般向けに導入されるとはかぎりません。

Twitter の担当者は、Techcrunch の照会に対してノーコメント回答。外部サービスに客と話題を逃がすことなく、かつ140字制限を崩すことなく、Twitter上の会話のまま長文も扱いやすくする苦肉の策のようですが、実際に解禁されるかどうかはまったく不明です。