台湾鉄路管理局提供

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(台北 2日 中央社)阿里山森林鉄路管理処が運行するクルーズ列車の人気コース、「阿里山火車ホウ壁」の日程に、10月から、未開業の「水山線」が組み込まれることになった。台湾鉄路管理局が2日に発表した。列車が前後の向きを交互に変えてZ字型に斜面を上り下りする「スイッチバック」と、正式に営業が始まっていない支線の景観が同時に楽しめるようになる。(ホウ=石へんに並)

水山線は、かつて台湾で最も海抜が高い鉄道だった東埔線(1978年に廃線)の一部。修復工事が2004年に完了し、再び観光の目玉となることが期待されていたが、自然災害など諸事情によって開業には至っていない。約1.6キロの区間に、樹齢2000年を超える巨木、全長19.6メートルのレトロな木橋などがある。

午前9時15分に阿里山駅を出発、神木駅、二万平駅、雲海を望める祝山駅、通常は止まらない対高岳駅、沼平駅、水山線を巡り、午後4時半頃に阿里山駅に戻るコースで、完全予約制。

(陳葦庭/編集:塚越西穂)