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 木村拓哉(44)と嵐の二宮和也(34)が早くも熱視線を交わしている。2人が初のそろい踏みを果たす来春公開の映画『検察側の罪人』。クランクインに向け、6月30日に台本読み合わせのため2人が初対峙した模様を、発売中の『女性自身』(光文社)が報じている。共演の吉高由里子(29)らを交えた読み合わせは、本番さながらの真剣な雰囲気。ベテラン検事役の木村に対し、熱血漢の若手検事役の二宮との駆け引きが見ものなストーリーだけに、2人のやりとりは緊迫感を漂わせる展開。ひょうひょうとした性格が売りの吉高も、合間に2人に声を掛けるのをはばらかれるほどだったという。

「木村は、テレビドラマから映画化もされたヒット作『HERO』で久利生公平役を演じており、検察モノへの思い入れは強い。久利生を連想させるアツい検事役を後輩の二宮が演じることが、さらに意識に拍車をかけています」(芸能誌記者)

 また、木村がヒールを演じるのは、過去2回登場したドラマ『古畑任三郎』(フジテレビ系)以来のこと。「どのドラマも同じ演技」と批判されがちな木村にとっては、演技の幅を広げる機会にもなる。

「木村は一連のSMAP騒動で裏切り者のイメージが染みつき、CM出演も風前の灯。とはいえ、逆手にとってのヒール転向は、新境地の開拓につながりそうです」(テレビ局社員)

 木村にとっては今後を占う大事な作品になりそうだが、相手役が二宮というのもネックになり兼ねない。

■キムタクと二宮は互いに譲らぬ”オレ様キャラ”

 週刊誌記者は指摘する。

「二宮は、木村に負けぬ“オレ様”キャラ。今年に入り、ラジオ番組で『二宮先生と仕事したいという人はいるのか』『すっごい上にきちゃったよね、知らない間に』などの傲慢発言を連発しています。ハリウッド作品出演の経験もある二宮が、演技力が乏しく落ち目の木村を下に見る態度に出れば、衝突は必至です」

 ドラマ、映画と低調が続く木村。『検察側の罪人』でも低評価がつけば、「二宮先生と仕事させてもらった先輩役者」という烙印を押される。正念場の一作と言えそうだ。

文・佐々木浩司(ささき・こうじ)※1980年群馬県生まれ。スポーツ誌の契約記者を経てフリーに。現在は主に、週刊誌やビジネス誌で活動中。得意分野は芸能、プロ野球、サッカーなど。主な著書に『洗脳のすべて』(宝島社)など。