「スポーツ・イラストレーテッド」も日本の小学生による偉業達成を報道(写真はスクリーンショット)

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富士市原田小の生徒14人が縄跳びで1分間225回…米メディアも特集「特筆に値する」

「衝撃の60秒」だ――。日本の小学生14人が、超高速の「神技縄跳び」でギネス記録を樹立した。1分間に225回という衝撃の記録は海を越えて海外で話題となり、米メディアが注目。大記録達成の瞬間を動画付きで紹介し、「偉業」として「特筆に値する」と絶賛。さらに映像を見た世界のファンから「アメージングだ…」「努力は称賛、そして尊敬されるべき」と感嘆の声が上がっている。

 瞬きする暇もない。人間業とも思えない。衝撃の“超速縄跳び”で世界一となったのは、日本の14人の小学生だった。

「必見 日本人の子供たちが世界の縄跳び記録を更新するこのビデオは魅了的だ」と特集したのは、アメリカで最も権威を持つスポーツ専門誌「スポーツ・イラストレーテッド」電子版だ。ギネス・ワールドレコード公式Youtubeで紹介された動画を紹介。「信じられないチーム縄跳びチャレンジ」というタイトル通り、そこには信じられないシーンが映っている。

 体育館で、Tシャツにハーフパンツ姿の回し役の2人が2メートルほどの距離に立つ。「行くよ!」「せーの」の声とともに縄を回し始めると、跳び役が列をなして縄の間をピョンピョンと駆け抜けていく。「ハイ、ハイ、ハイ、ハイ」という超ハイテンポな掛け声に一人が着地する頃には次の一人がジャンプ。そのスピードは、驚異的な速さだ。

 約3秒で列の最後尾が跳び終わる。すると、今度は八の字を描いて戻ってきた先頭が、逆方向から間髪入れずに縄へ。これをどんどん繰り返していく。20秒、30秒……。時間がたってもペースが落ちることはない。体を揺らして右手一本で縄を回す2人の体力も驚異的である。50秒、55秒、そして……。

“珍記録”ではない「偉業」に賛辞「いつまでも完璧に続くように見えた」

 1分間で225回。従来のギネス記録を更新する大記録を打ち立てた。その瞬間、子供たちの歓喜の声が沸き起こった。

 単純計算で1秒に3.75回。あまりに速すぎる「神技縄跳び」を披露したのは、静岡県富士市原田小学校の生徒14人だ。子供たちの挑戦は、ギネスブックに記録され、特集でも称賛されている。

「ギネスブックの世界記録では、奇妙で信じられない出来事が集積されている。中には『世界で最も長い爪』や『最も長い髪の毛』など、物珍しいものも存在する。しかし、運動競技での偉業などは、いかに彼らが成し遂げたのかという部分で特筆に値する」

 ギネス記録に見られることもある“珍記録”ではなく、正真正銘の「偉業」として、賛辞が贈られている。

「確かにニッチな記録と言えるが、この子供たちがロープを催眠術状態かのように駆け抜け、ロボットのように八の字の軌道を描く様は、いつまでも完璧に続くように見えた。富士小学校の子供たちにとって何よりも、225回縄跳びを飛んだだけでなく、彼らは広見小学校の子供たちが2013年に達成した記録を破ったのだ」

 このようにレポートし、岐阜県可児市立広見小学校の生徒が記録していた従来の217回を8回塗り替えたことを紹介した。

 ギネス公式Youtubeチャンネルでも「膨大な練習と献身により、この子供たちは日本の広見小学校のライバルたちが2013年に成し遂げた217回という記録を破った」と称賛。さらに動画を見せた世界中から驚きのコメントが次々と投げかけられている。

称賛の声続々「数え切れないくらい見たよ」「キッズたちに大きな拍手を」

「アメージングだ…」

「非常に整然としているし、素晴らしい」

「みんねキュートだね。日本は縄跳びに長けている」

「信じられない」

「日本を誇りに思うよ」

「美しい!!」

「素晴らしい連携と集中力…このキッズたちに大きな拍手を」

 このように称賛の声が相次ぎ、「数え切れないくらい見たよ。アメージングだ。笑顔にさせてくれるよ」という海外のコメントに対し、ギネス側が「楽しんでくれて良かったよ。この偉業を世界と共有できて嬉しく思う。素晴らしい!」と返信。さらに、コメントしたファンも「この子供たちや教師が記録を成し遂げるために行った努力は称賛、そして尊敬されるべきだ」とやりとりし、拍手を送っていた。

 日本の小さな英雄たちが成し遂げた世界記録。「神技縄跳び」は海を越えて海外でも、大きな反響を呼んでいる。