「Tポイント」は継続のようだ(写真は2017年6月8日撮影)

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ファミリーマートが新ポイントカードの導入を検討――、そんなニュースが出て「TポイントあるからファミT作ったのに」などとネットが騒然となった。

発端となったのは、伊藤忠商事の岡藤正広社長に対する朝日新聞インタビューでの発言だ。「Tポイント」カードの運営会社「Tポイント・ジャパン」はファミマも出資する会社でもある。ファミマからTポイントカードが消えることはあるのか。

「1年めどに新ポイントカード検討」

朝日新聞デジタルが2017年6月5日に配信した「伊藤忠、ファミマで使える新ポイント制度検討 社長言及」という見出しの記事は、ユニー・ファミマHD株を約37%保有する筆頭株主の伊藤忠商事の岡藤社長が、

「ATMもポイントも(利益の)流出がすごい。我々が提供したものは我々が利益を受け取るようにする」

と語り、新ポイントカードの導入や金融事業への参入を検討しているとし、事業化を1年くらいで目途をつけたい、と語った。12時間後の17年6月6日午前5時に配信した記事では、内容は同じだが見出しが「新ポイントカード、伊藤忠が導入検討 ファミマで利用可能に」となっている。同日付けの同紙朝刊経済面にも「新ポイントカード 伊藤忠が導入検討 ファミマで利用可能に」という見出しで同じ記事が掲載された。

ファミマは「TSUTAYA」系のポイントサービスである「Tポイント」を採用しているが、インタビュー記事の中では「Tポイント」の今後に直接触れている箇所はない。しかし、新ポイントカード導入とあって、ファミマ利用者の間では、ファミマがTポイントカードをやめる検討に入ったと受け取った人が多かったようだ。

ファミマと伊藤忠にあらためて聞くと...

このため、ネット掲示板には、

「Tポイント貯まるから優先的にファミマ使ってる俺はどうなる」
「これ以上カード増やしたくないから。ツタヤ、ファミマ、ドラッグユタカはTポイントで済むの助かってたんだけどな」
「加盟店の多さがポイントカードの命だろうに。自前でやってどうするよ」

などといったことが次々に書き込まれることになった。

「Tポイント」カードの運営会社「Tポイント・ジャパン」はカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が設立し、今も筆頭株主だが、ファミマも大株主に名を連ね、役員も出している。最近はネット関連はソフトバンクグループ、小売り関連はファミマがPRを主導してきた経緯もある。

ファミマが16年9月にコンビニ「サークルKサンクス」を傘下に持つユニーグループ・ホールディングスと経営統合した際には、カードも「Tポイント」に統一した。ファミマが「Tポイント」から抜けるとなれば流通業界に大きな衝撃を与える。

J-CASTニュースが6月7日にファミマ広報に取材すると、

「Tポイントを無くし、新カードに切り替えるという事実は今のところありません」

という回答が返ってきた。それでは岡藤社長の発言の意図はどこにあったのか。伊藤忠商事は6月8日、J-CASTニュースの取材に答え、

「ポイントカードを含め金融周りを1から考え直したいというのは、社長が決算発表などでも繰り返し口にしておりました。今回の記事ではそれがクローズアップされましたが...」

としたうえで、

「Tポイントをやめるという事実はありません」

という回答が返ってきた。

とりあえず、ファミマからTポイントカードがなくなることは当分なさそうだ。