インテルやミランへの移籍が囁かれるデ・ロッシ。はたして決断は? (C)Getty Images

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 ローマに所属するイタリア代表MFのダニエレ・デ・ロッシは、この夏の去就が注目されている選手のひとりだ。イタリア・メディアによると、インテルが新たにビッグオファーを出したが、ローマも新たな条件を提示したという。イタリア代表の先輩は、デ・ロッシに移籍を勧めているが……。
 
 下部組織時代からキャリアを通じてローマ一筋を貫き、フランチェスコ・トッティと並んでロマニスタのアイドルであるデ・ロッシ。しかし、現行契約が今シーズン限りで満了となるにもかかわらず、まだ契約更新には至っていない。
 
 当然、ビッグクラブはその動向を追っている。例えば、中国資本への身売りで今夏に大型補強を狙うとされるミランもそのひとつだ。マルコ・ファッソーネCEOとマッシミリアーノ・ミラベッリSDの新首脳陣が、デ・ロッシに関心を寄せている。
 
 またミランのライバルであるインテルも、以前からデ・ロッシとのコンタクトを騒がれているクラブだ。『スカイ』によると、中盤に存在感のあるビッグネームを求める同クラブは、年俸550万ユーロ(約6億6000万円)の2年契約をオファーしたという。
 
 しかし、トッティの現役引退が取沙汰され、ルチアーノ・スパレッティ監督も今シーズン限りで退任すると言われるローマは、チームを支える柱としてデ・ロッシを慰留する方針だ。そこで、年俸200万ユーロ(約2億4000万円)という前回のオファーから条件を大幅に修正して新オファーを提示したと見られる。
 
 スカイによれば、新たな条件は年俸300万ユーロ(約3億6000万円)で、ボーナスを含めれば最大400万ユーロ(約4億8000万円)にも達するという。契約期間は1年だが、もう1年の延長オプションがつけられているとのこと。デ・ロッシのローマに対する愛情の深さもあり、スカイは残留の方向と伝えた。
 
 しかし、かつてミラン退団後にユベントスで活躍したアンドレア・ピルロ(現ニューヨーク・シティ)は、デ・ロッシがユニホームを変えるべきと考えているようだ。
 
 ミラノの両チームでプレーした経験を持ち、間もなく38歳になるピルロは、「環境を変えろと助言するよ。彼は若い(今年7月で34歳)。まだ欧州のリーグでやれる。アメリカに来るのはまだ早すぎると思う。まだ高いレベルでプレーできるよ」と、デ・ロッシに欧州内での移籍を勧めている。