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「インターネット」に溢れる情報の「旬」をお届けする「インターネット鵜の目鷹の目」、第5回。今回の注目キーワードは『PrismaとFacebook』です。

世永玲生の「インターネット鵜の目鷹の目」: マーケティングコンサルタント世永玲生が、自身のFacebookのフィードに流れてきた、インターネット界隈の気になるトピックを独自視点で分析、レポートする。



AIを活用した高品質でアーティスティックなフィルターを、写真や動画に簡単に反映できることで話題となったアプリ「Prisma」。2016年の11月上旬には、その「Prisma」がFacebook上でのストリーミング動画に対応をしました。これはFacebookライブでの動画配信に対して、リアルタイムで「Prisma」のフィルターをかけることができる機能ということで、コアなユーザーを中心にそのクオリティの高さから話題になっていました。



しかし、非情にも、それから1カ月経つか経たないかのうちに、Facebook社は「Prisma」をFacebookプラットフォームから追放しました。「Prisma」はリリースするやいなや大人気となり、一時期はFacebookによる買収が囁かれるほどの勢いだったのですが、どうやらFacebook側は買収や共存ではなく、同様のフィルタリング機能を自社で開発する道を選んだようです。


▲ PrismaのCEOが夏に行なったライブ配信への実験配信。まるで絵画の様なエフェクトがリアルタイムに反映される。

さて、私たちが、自由な場だと思って空気のように日々利用しているFacebookを始めとしたSNS。当たり前の話ですが、そこは“管理された空間”です。例えば、特定の人物の投稿の表示率をあなたのタイムライン上で増減させたり、似たような投稿は連続で見せる仕組みをとったりと、人と人の接触を意図的にマッチングし、そのサービスを人々が使う時間が1秒でも長くなるようにと、運営会社によりコントロールされています。

普段なにげなく使っている限りにおいては、そんなことを感じることはあまりないと思います。でも、今回の「Prisma排除」のような一件があると、SNSだって結局は運営会社によって支配されている“場”なんだなってことを改めて感じてしまいますよね。

文/世永玲生

※『デジモノステーション』2017年3月号より抜粋

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