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クリスマス粉砕」を主張するデモが12月24日、東京・渋谷でおこなわれた。カップルや若者でにぎわうクリスマス・イブの渋谷で「恋愛資本主義に反対!」「カップルは自己批判せよ!」「モテない人間をバカにするな!」といったシュプレヒコールが響き渡った。

このデモは2006年からほぼ毎年開かれている。あくまで、行き過ぎた恋愛資本主義に反対することを目的としており、ヘイトスピーチや卑猥な言動は禁止。主催者の「革命的非モテ同盟」によると、節目の10回目となる今回の参加者は約20人だった。同団体のマーク・ウォーターさん(41)は「小池百合子都知事がダイバーシティ(多様性)を強調する中で、我々の時代がやってきた」と語る。

デモ隊は午後1時過ぎに行進を開始して、渋谷のスクランブル交差点などで「クリスマス粉砕!」「非モテの人権を踏みにじるな!」「カップルは自己批判せよ!」といったシュプレヒコールをあげた。街ゆく人びとの中には、スマートフォンを取り出してデモの様子を撮影したり、「面白そう」「ウケる」といった感想を話す人もいた。

約30分のデモ終了後、マーク・ウォーターさんは「今年も無事にクリスマスは粉砕できた」と宣言した。革命的非モテ同盟のメンバーの男性(40代)は「年々、面白がって見てくれる人が増えてきた」「商業主義と別の楽しみ方をみつけてほしい」と述べた。埼玉から参加した会社員の女性(40代)は「宗教的意味合いが薄れている日本のクリスマスはおかしい。今日はまっすぐ家に帰ります」と話していた。

(弁護士ドットコムニュース)