元日本代表の中田英寿氏が、イタリア『Adnkronos』のインタビューに応じた。中田氏の古巣ローマのサイト『forzaroma.info』が報じている。

2006年、わずか29歳でプロサッカー選手としてのキャリアに終止符を打った中田氏。一方で、古巣ローマでは、同学年のフランチェスコ・トッティが40歳になっても現役を続けている。中田氏は引退について、このように述べた。


「悔いはいつでもあります。引退のことを考えると、もっとプレーしたかったと思いますよ。でも、いつかは引退しなきゃいけない。早くに引退する人も、遅くに引退する人もいますが、いつかは決断しなければいけないんです」

トッティについて話す中で、中田氏はイタリアでもプレーした日本が誇るレジェンド、横浜FCの三浦和良の名前も挙げている。

「トッティと連絡しているか？　ないですね。誰の電話番号も知らないんですよ。それに、彼はまだ現役です。引退したら、チャリティーマッチとかで会うかもしれませんね。トッティがまだプレーして、ゴールも決めていると聞いてうれしいです。いつ引退すべきか？　それは誰にも言えません。日本にはジェノアでプレーしたカズさんがいます。もうすぐ50歳なのに、まだ現役で、ゴールも決めているんですよ。彼と比べれば、トッティはまだ“若僧”ですよ。カズさんは10歳も年上ですからね」

引退してから各地を旅してきた中田氏。指導者としてプロサッカーの世界に戻ることはないようだ。

「自分が監督に？　ないですね。プレーするのは好きですが、教えたり、サッカーについてコメントしたり、見たりするのは好きじゃないんです。自分が好きだったのはサッカーをやることで、それは今でも変わりません。どこへ行っても自分のことを分かってくれて、すぐに仲良くなれるのがサッカーの素晴らしいところですよ。それに、イタリア人はどこにでもいます。引退してから自分は4年にわたって世界を旅して、それから日本に戻り、車で北から南まで旅しました。7年かかりましたよ」