「君の名は。」釜山国際映画祭で、韓国のファンが大熱狂! 世界配給へ向けて好発進

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『秒速5センチメートル』(07年)、『言の葉の庭』(13年)など意欲的な作品を数多く作り出す気鋭のアニメーション映画監督・新海誠。美しい色彩で描かれるすれ違う男女の物語を、精緻な風景描写と繊細な言葉によって紡ぎ出す“新海ワールド”は、日本だけに留まらず世界からも高い評価を受け、期待されている。夢の中で“入れ替わる”少年と少女の恋と奇跡の物語を描き大ヒット上映中の『君の名は。』は、8月26日(金) に全国301スクリーンで公開されるやいなや、その圧倒的な映像美と心を震わす感動のストーリーが話題となり、10〜20代にとどまらず幅広い世代が劇場に殺到、全国でチケット完売が相次いだ。連日様々なメディアで特集が取り上げられ、ブームを超えて社会現象化している。公開から6週経った今でもその勢いは衰えず、週末ランキングでV6を達成した(※10月4日現在 ※興行通信社調べ)。

新海監督は、これまでに歴史のある米エンターテインメント誌『Variety』の「2016年の注目すべきアニメーター10人」に日本人として初めて選出され、7月にロサンゼルスの「ANIME EXPO 2016」で行われた『君の名は。』ワールドプレミアでは現地のアニメファンを総立ちさせるなど、公開前から国内にとどまらず世界からも注目を集めていた。

そして今回、映画『君の名は。』が韓国の釜山(プサン) で開催されている第21回釜山国際映画祭の【ガラ・プレゼンテーション部門】に正式出品され、メイン会場である「映画の殿堂(ドゥレラウム)」にある「ハヌルヨン劇場(Haneulyeon Theater)」にて、本日10月9日、公式上映が行われた。

釜山国際映画祭は1996年に創設された、韓国釜山で開催されるアジア最大の国際映画祭。映画の振興と芸術への理解を深めることを目的にしている。昨年2015年は75ヶ国302作品が上映され、黒沢清監督『岸辺の旅』、行定勲監督『ピンクとグレー』、河鹹照監督をはじめとする4人の監督が製作した『Color of Asia - Masters』など日本から20作品が招待された。近年では特にアジアの新人監督の発掘と新作プロモーションに力を入れており、今回『君の名は。』は今年話題の新進気鋭監督の新作を上映する【ガラ・プレゼンテーション部門】に、アニメーション作品として初めて正式出品された。今年は『君の名は。』『怒り』『ダゲレオタイプの女』『Bleed for This』(米作品)の4本が同部門作品になっている。

10月9日の公式上映に合わせて、監督・新海誠、主人公の声を担当した俳優・神木隆之介、女優・上白石萌音が現地入り。3人とも釜山国際映画祭へは初の参加となる。上映に先駆けて3人は釜山市内を散策し、高校生の恋愛ストーリーを描いた本作にちなんで、若者のデートスポットとして人気の冬柏(トンペク) 公園展望台を訪れた。
釜山の印象について、新海監督は「アジア最大の国際映画祭、ずっと来てみたかったので、すごくワクワクしています。街全体で映画祭を盛り上げようとしている雰囲気をとても感じます。」とコメント。神木は「初めて釜山映画祭に参加して、未知数ですけど嬉しいです!」、上白石は「『君の名は。』は、都会と田舎をすごくリアルに描いているので、まさに“今の日本”というものがダイレクトに伝わる映画なんじゃないかなって思います。韓国の方にどう感じていただけるのかもすごく楽しみですね」と、感想を語った。また、上映を前にして新海監督は「韓国の方々は本当にアニメーションも好きだし、映画も好き。いま日本の一番新しいアニメーション映画として『君の名は。』を楽しみにしてくれているだろうと思うと、どんな反応が来るかとても緊張しますが、楽しみです」と期待を膨らませていた。