パスワード有りでも危険?意外と知らないWi-Fiスポットでの盗聴やデータ抜き取りを防ぐテクニック

写真拡大

夏は、旅行や出張など、外出が多くなる。そんな外出先で便利なのがWi-Fiスポットだ。
今では、コンビニやホテル、カフェなどにWi-Fiスポットが整備されており、SNSなどのネット利用をはじめ、音楽や動画のダウンロードなどにも役立つ。

しかし、この「Wi-Fiスポット」が危険なのを知っているだろうか。

●パスワード無しだけじゃない! パスワードありも危険なの?
Wi-Fiスポットで接続してはいけないものがある。
それは、小規模ホテルなどに用意されていることが多いフリー(パスワード無し)のWi-Fiスポットだ。

利用者がパスワードを入れることなくインターネットが利用できるとあって、利用者の便利さから設置されている場合が多い。

しかし、パスワードの無いWi-Fiスポットは、利用する人の情報がダダ漏れになるのだ。
悪意のある第三者が、
・通信内容を把握する
・パソコンやスマホを乗っ取る

こんな危険なことも可能になってしまう。

そのため、パスワードの無いWi-Fiスポットは接続するべきではない。

では、パスワードがあるWi-Fiスポットならば「安心」? 
かと言うと、実は、そうではないのだ。

実は、パスワードを公開しているスポットもあり、それはもはやパスワード無しと変わらないからだ。
また、通称「野良Wi-Fi」と呼ばれる、一般でパスワードかけ忘れのWi-Fiは当然ながら使うべきではない。

●使うべきは認証のしっかりしているスポット
では、外出先では、Wi-Fiスポットは使えないのかというと、そうではない。

最近増えているのが、パスワードでの認証ではなく、ログイン認証や、契約状況で認証をさせるWi-Fiスポットだ。

当然ながら、やや安全なWi-Fiスポットとして考えても良いだろう。
こういった認証を用意しているのは、
・大手コンビニ
・ケータイショップ
・大手カフェチェーン

などが多い。

外出先でWi-Fiスポットを利用するのであれば、大手チェーンか、契約しているケータイキャリアのショップでWi-Fiを利用すると良さそうだ。

●盗聴の危険性を減らすには
いくらセキュリティに気を使っていても、どこかに穴があり、データの盗み見や、盗聴される危険性もある。

しかし、注意するポイントに気をつければ、盗聴などを防ぐことができる。

・知らないSSIDには接続しない
・暗号種類をチェックする。「WPA2」がもっとも良い
・サイトに接続したらURLが「https」となってない場所では情報を入力しない

というものだ。

しかし、知っているWi-Fiスポットでも情報が抜き取られる危険性もある。
例えば、国内の一部空港では、Wi-Fiでの通信内容を第三者に見られてしまう状態だったという事案もあった。

では、第三者に見られてしまうことを防ぐ方法はいたって簡単だ。

「見られてもいい情報しか流さない」

これに尽きる。

信用のおける自宅や会社などのWi-Fiや、モバイルデータ通信以外では、
・アカウントやパスワード
・個人情報
・それら以外の重要な情報

といった情報は、入力しない、使わない、といった心構えが大事だ。

決して、安易にWi-Fiスポットを使ってネットショッピングなどはしないようにしよう。
外出先でのWi-Fiスポットでは、あくまでも、
・ちょっとネットサーフィンをする
・大容量の動画などをダウンロードする
・暇つぶしに動画を観る
などといった、個人情報などが必要ない用途で利用するようにしよう。

外出先でのWi-Fiスポットは便利である。しかし、完全に安全なものは無いという心構えで利用しよう。
・使うべきではない危険過ぎるWi-Fiスポット
・セキュリティ性があるやや危険なWi-Fiスポット
現実に、こうした危険のあるスポットも存在するということを覚えておくだけでも、トラブルに会う可能性はぐっと減らすことができるだろう。

国民のための情報セキュリティサイト|総務省


布施 繁樹