バンドマンは結婚に不向きか? Photo by BrunoBrunan

写真拡大

 ヒップホップグループ「ケツメイシ」のRYOJI(41)とモデルの石川亜沙美(38)が離婚していたことが先月26日、分かった。その2日後、今度は女性レゲエミュージシャンのMINMI(41)が自身のブログを更新し、レゲエグループ「湘南乃風」若旦那(39)との離婚を発表した。

 相次ぐミュージシャンの突然の離婚劇に、ネットでは「やっぱりミュージシャンやバンドマンは結婚しちゃダメだ」「MINMIたちは上手くいっていそうだったのに…ミュージシャンとは難しいのかな」という声があがっている。

 もともとケツメイシのファンだった石川は、RYOJIが前妻と離婚した翌月、2004年9月に共通の知人の紹介で知り合い、そのまま交際に発展。バツ2のRYOJIと、紆余曲折を乗り越え2006年にゴールインを果たした。半年後に長男(9)をもうけるも、結婚生活は9年で幕を閉じた。双方の所属事務所は「プライベートなことは本人に任せています」とし、未だ両者からのコメントはない。

 一方、MINMIと若旦那はというと、2001年春にレゲエの本場ジャマイカで知り合った。両者ともにデビュー前だったが、同じジャンルのミュージシャン仲間として意気投合し、すぐに交際をスタートさせたとされている。2007年にMINMIが妊娠4ヶ月であることを公表し、若旦那との結婚を発表。2007年に長男、2010年に次男、2012年に長女が誕生しており、子だくさん夫婦としても有名だったが、昨年春に別居し今年の2月28日に離婚を発表した。

 この二組にとどまらず、ベッキーとの不貞疑惑で世間を騒がせた「ゲスの極み乙女。」のボーカル川谷絵音(27)も離婚間近とされており、バンドマンとの結婚生活の難しさを懸念する声が広がっている。

■”同志”としての絆が夫婦関係にマイナス作用?

 そんななかでも、MINMIと若旦那は子だくさん夫婦として有名だっただけに、業界各方面からも驚きの声が上がっている。一体、何が離婚の引き金となったのか。二人に近しい音楽業界関係者は語る。

「彼らは長い交際期間を経て結婚している。出会った当時は二人とも無名でしたが、結婚する頃には共に全国区の知名度を得ていた。二人は深い絆があったようですが、それは言わば”同志”のようなもの。それゆえ最近は男女の関係とはいえず、周囲に不安を漏らしていたこともあったようです」

 ちなみにMINMIは、2012年に『浮気ってなんなん』というタイトルでブログを更新している。内容は意味深なもので、『人は本来 自由な生き物 綺麗なものに惹かれたり目新しいものに興奮するのはとっても自然なことと思うんよね』と書き綴っていた。

「この頃から心にわだかまりが芽生え、関係性に変化が見られ始めたのではと言われています。プライベートで親しい紗栄子がブログに度々登場していますが、離婚経験者としての紗栄子にはさまざまな相談していたようです」(前出・関係者)

 過去のミュージシャンの離婚劇には先に挙げたゲス川谷をはじめ、Mr.Childrenの桜井和寿や布袋寅泰、GLAYのTERUなど下積み時代を支えた糟糠の妻を捨てるようなケースも珍しくない。また、一部では早くもTHE YELLOW MONKEYのボーカル・吉井和哉と“デキ婚”した眞鍋かをりにも”離婚危機”が報じられている。バンドマンはやはりそのイメージ通り、結婚生活には不向きなのか。考えさせられる問題である。

(取材・文/佐々木浩司)

佐々木浩司(ささき・こうじ)80年群馬県生まれ。スポーツ誌の契約記者を経てフリーに。現在は主に、週刊誌やビジネス誌で活動中。得意分野は芸能、プロ野球、サッカーなど。主な著書に『洗脳のすべて』(宝島社)など。