大きな爪痕がいまだ残っている(写真はイメージです)

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 年明けから世間を騒がせたSMAPの解散騒動。1月18日放送の『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)で、視聴者にSMAPが謝罪をしたことで、いったんの終息を迎えたかにみえた。だが、国民的グループに起きた存続劇はあまりにドラマチックで、その余波は広がり続けている。

 メリー喜多川氏主導で放送に至ったとされる『SMAP×SMAP』は、「パワハラ」「吊るし上げ」の声が相次ぎ、ジャニーズ事務所、そしてフジテレビが放送倫理に違反しているとまで問題視された。あまりにも大きなこの声に、フジテレビの亀山千広社長(59)は定例会見で、そういった苦情には「あてはまらない」として、「僕は番組に対する愛を感じた」とわざわざ発言している。

■止まらない視聴率低下…番組離れが加速?

 謝罪放送の『SMAP×SMAP』は31.2%だったが。翌週は13.4%。それ以降、10.4%、11.7%、9.2%、9.9%と、確実に危険水域に入っている。謝罪放送をしたことで視聴者が『SMAP×SMAP』に嫌悪感を抱き、離れているのは明らかだ。

 そして視聴率下落のもう一つの理由が、再放送が多いことだ。『ビストロSMAP』は騒動後収録したものも放送されているのだが、他のコーナーが再放送、未公開総集編でお茶を濁していて、このようなつぎはぎの番組編成がファンを不安にさせていることも事実。

「新たに収録ができてない現場の混乱ぶりが見ている人にも伝わっています。わだかまりがまだあるのでは……とファンが感じても仕方がない」(スポーツ紙記者)

 一刻も早く完全な通常放送に戻せばいいのだが、そうなっていない現状がさらにファンを追いつめる。

 新規収録と再放送のごちゃ混ぜで、なんとか放送が続いている状態の『SMAP×SMAP』。

「グループ内で問題が起こっているのでは?」

 と、邪推するファンが出るのも致し方のない話だ。

「一部のファンの間からは、『もう解散していいよ』とか、『この状況なら温かく解散を迎えたい』といった声まであがっています。こうした声を無視して続けるのか、大きな疑問」(前出のスポーツ紙記者)

 また、『SMAP×SMAP』は昨年7.9%の視聴率を出してしまい、打ち切り候補に挙がっていた。このままいけば、その数字さえも更新してしまう可能性もある。

SMAP解散を阻止したはずの木村拓哉が、逆に裏切り者扱いでイメージが低下。新収録の『ビストロスマップ』では、メンバーとのギスギスした雰囲気を視聴者が感じて、独立を試みた4人と木村の不仲説まで出る始末。今のSMAPは空中分解寸前と感じている視聴者も多い。唯一グループとして活動している番組ですが、嫌悪感を招いてしまっている」(同前)

 独立騒動の勃発時は社会問題とまで化し、国民全員が望んだSMAP解散回避。CD購買運動や署名活動をするファンの力にも驚かされたが、そのファンが今度は解散を後押しする日が来るのかもしれない。

(文/タナカアツシ)