中国メディア・中国日報は10日、「日本で中国人が最も『受け入れられない』日本式サービス」とする記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディア・中国日報は10日、「日本で中国人が最も『受け入れられない』日本式サービス」とする記事を掲載した。

 記事は、「日本のサービスは個人の心掛けというよりも、非常に系統だった訓練システムにより成り立っている」と説明。細かい部分がことの成否を決定するとされていることから、「日本のサービスはすでに『受け入れられない』レベルにまで達しているのだ」とした。

 ここで言う「受け入れられない」とは、拒絶するというよりもあまりにも行き届きすぎて逆に身構えてしまう、といったニュアンスだろう。記事は、中国人にそのような思いを抱かせる日本式サービスを5つ紹介している。1つ目は、「どこでもゴミ箱がきれいで、地面もゴミ1つ落ちていない」。もはやおなじみといった感じの評価ポイントである。2つ目は、「客が脱いだ靴をきれいに整える」点。靴を脱ぐという習慣でさえいささか戸惑うのに、脱いだ靴を従業員がちゃんと並べ直してくれるというサービスに、さらに困惑してしまうのだろうか。

 3つ目は、「客に呼ばれた店員がすぐに作業を止めてやって来る」こと。当たり前のように思えるが、中国の人にとっては驚くべきことのようだ。4つ目は、「ホテルでの従業員の出迎え」。到着時刻を知らせておけば、その時間に従業員が出迎えてくれ、出発の時も客が見えなくなるまで見送ってくれるとした。そして5つ目は「営業時間中に絶対に掃除をしない」点を挙げた。

 「おもてなし」を旨とする「日本式サービス」に象徴されるサービスは、もちろんこれだけに留まらない。その究極の目的は、客が気持ちよく過ごせるかどうかという点にある。サービスを提供する側も時としてその目的を見失い、形式的な「おもてなし」になってはいないかを見直さなければならない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)