タイムマシンのように過去のサイトに戻れる?  10年、20年前のWebに出会えるサイト

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年末・年始、ゆっくりできる時間があるなら、過去のWebサイトを眺めてみてはいかだろうか。 自らの "来し方行く末" を考えてみるのもよいものだ。

今回紹介するサイトを利用すれば、10年前や20年前のWebサイトを当時のWebブラウザで再現することができる。

年配ユーザーにとってはなつかしく、若いユーザーにとっては刺激的な体験ができるはずだ。

●過去サイトを過去のブラウザで表示
クリスマスに年末年始と、ホリデーシーズン直前だ。こうしたちょっと長めの休暇は、自らの"来し方行く末"を考えるにはいい機会。

これまでの自分のたどった道を振り返れば、これから自分がすすむ道が、ぼんやりとでも見えてくるかもしれない。
特に変化の激しいIT業界にお住まいの方は、変化が激しすぎて、なかなか過去を振り返る余裕もないだろう。

しかし、oldweb.today というサイトを利用すれば、"あの頃の自分" を鮮やかに思い出せるかもしれない。

以下は、oldweb.today で、今から約15年前の2000年12月26日の首相官邸のホームページをWindows版のNetscape Navigatorで表示したところだ。


2000年12月26日の首相官邸のホームページをNetscape Navigatorで表示した。


また、次は、1999年11月17日の米アップルのサイトを、Mac版のInternet Explorerで表示したところだ


1999年11月17日の米アップルのサイトを、Mac版のInternet Explorerで表示した。


このように、oldweb.todayを利用すると、過去のWebブラウザで、過去のWebサイトを表示できる。

ブラウザは英語版なので日本語は正しく表示されないが、それでも筆者くらいの年齢のユーザーなら、なつかしさでウルウルしそうだ。
逆に、インターネットが当たり前の時代に社会人となった若いユーザーなら、現在とのデザインの違いに愕然とするかもしれない。

●使い方は「ブラウザ」「URL」「年月日」の3つを指定するだけ
oldweb.todayの使い方は簡単だ。
ブラウザの種類、URL、年月日を指定して[SURF THE OLD WEB!]ボタンをクリックするだけだ。
特に何も指定しないで過去のサイトをランダムに見たいときは、[I'M FEELING RANDOM!]をクリックすればいい。

表示したあとでブラウザの種類を変えたり、年月日を変更したりすることもできる。ただし、年月日を変更した場合は、ページ全体を再読込するか、[Ctrl]+[R]キーを押してエミュレートされているブラウザでリロード処理する必要がある。


Webブラウザの種類を指定する。



URLと年月日を指定したら、[SURF THE OLD WEB!]ボタンをクリックする。



指定した過去のサイトが指定したブラウザで表示される。画面は2002年4月の米マイクロソフトのサイト


なお、oldweb.todayはあくまで実験的なサイトのようなので、1つのサイトの表示時間は10分に制限されている。左上にカウンターが表示され、10分が経過するとoldweb.todayの初期ページに戻る仕様となっている。

また、oldweb.todayで表示される過去サイトは、https://archive.org/ のデータをもとにしている。特定のサイトの変遷を確認するなら、こちらの方が日本語も表示されて高速なので、使い勝手はいい。

いずれも会社のサイトや個人サイト、IT業界の歴史を振り返るのには格好のサイトなので、この冬休み、久しぶりに過去サイトを"ネットサーフィン"してみてはいかがだろうか。


https://archive.org/ には、過去のWebサイトのデータがアーカイブされている。サイトのURLを指定すれば過去サイトを表示できる。



1996年のYahoo! JAPANのサイト。ページ上部の棒クラフで年月日を切り替えられる。日本語も表示されるので、過去サイトを確認するだけならこちらの方が便利だ。


oldweb.today
Internet Archive


井上健語(フリーランスライター)