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ヴォーカーズは12月15日、企業の有給休暇消化率をまとめた「2015年しっかり休めた会社・ガッツリ働いた会社ランキング」を発表した。

同ランキングは、就職・転職のための企業リサーチサイト「Vorkers」に寄せられた現職」社員クチコミの有給休暇消化率をもとにまとめたもの。

有給休暇消化率が高かった「しっかり休めた会社」には、1位に本田技研工業(ホンダ)の研究開発を担う本田技術研究所、ホンダは7位にランクイン、そのほか、自動車部品などを扱うボッシュ(5位)、トヨタ自動車(13位)、ダイハツ工業(19位)、トヨタグループであるアイシン精機(16位)、アイシン・エィ・ダブリュ(23位)、日産自動車(25位)と自動車関連メーカーがトップ30に8社ランクインした。

NTTグループはNTT東日本(2位)、NTTコムウェア(3位)、NTTドコモ(6位)、NTT西日本(8位)、ドコモCS(9位)、NTTコミュニケーションズ(14位)、NTTデータ(17位)と、トップ30内に7社ランクインする結果となり、ランクインした上位企業は9割を超える有休消化率だったという。

同社は、トップ30にランクインした企業のクチコミから共通して「労働組合の強さ」が見えてきたと分析している。社員の有休消化状況を組合が管理し、管理職も含めた現場への有休取得喚起を徹底することで、有休を取りやすい環境を作っていることがうかがえるという。

一方、有休消化率が低かった「ガッツリ働いた会社」は、1位が小売のレッドバロン、2位が積水ハウス(不動産関連・住宅)、3位が日本通運(運輸)となっており、小売業、住宅販売業、広告代理店が多く見られる結果となった。

小売業は土日が出勤であることが多く、「連休が取りづらい」「人員不足で休めない」といったクチコミが多く見られ、住宅販売業も土日が営業の要であり、担当顧客の対応などで休日も携帯電話を手放せないといった休みづらい状況があるようだという。また、広告代理店はクライアントに合わせたスケジュールとなることが多く、イベントや撮影などで土日返上になるなど「有休を取る暇がない」といった多忙な状況が有休消化率の低さにつながっていることが垣間見られたとしている。ガッツリ働いた会社30社の平均有休消化率は20.9%となった。