任天堂が新特許、次世代ゲームハード「NX」のコントローラー兼モバイル端末?

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任天堂の従業員が、曲面タッチパネルに覆われた新型コントローラーの特許を申請していたことが明らかになりました。独立したCPUやメモリーカードスロットがあり、新たな携帯ゲーム機の可能性もありつつ、同社の次世代ゲーム機「NX」との関連があるかもしれません。
公開された文書には任天堂の企業名はありませんが、申請者は任天堂の従業員であるとのこと。そこに掲載されたデザインは、3DSシリーズやWiiUのゲームパッドとも似ておらず、据え置きハードのコントローラーに近いフォルムです。

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 ただし、ハードの表面は楕円形の曲面タッチパネルに覆われていて、まるでスマートフォンのよう。16:9のワイド画面は3DSシリーズと同じく、裸眼立体視に対応しているとのこと。タッチパネルの左右には穴が空いており、そこから2本のアナログスティックが突き出しています。

 左肩と右肩にはスーパーファミコンのパッドよろしく、指で押せるボタンが2つあり。物理スイッチにより、凹凸のないバーチャルボタンだけでクリック感が乏しいスマホと差別化を図っているもようです。

 タッチパネル液晶はアナログスティックの先端以外はグラフィックが表示可能。スティックのすぐ近くに銃器、あるいは攻撃と同時に爆発エフェクトを表示して、操作とCGの一体感を高める演出もできることが仮の画面から伺えます。

 左利きや右利きに合わせて、プレイヤーがバーチャルボタンを任意の場所に配置できるといった仕様は一部のスマホゲームにも先例があるもの。最近のゲーム事情からすると驚くほどの飛躍はないものの、地に足の着いた現実味があります。

この特許は申請されたに過ぎず、製品化するとは限りません。が、ハードウェアの特徴の数々が、任天堂の新ゲーム機「NX」にまつわる報道と穏やかじゃない一致を見せています。

一つは、このコントローラーに使われていると思しき曲面型フリーフォームディスプレイ。昨年12月、共同通信などが任天堂は今後の新製品にシャープのフリーフォームディスプレイを採用する見込みであり、穴を開けた(元のニュースではドーナツ型でしたが)液晶を「検討している」と報じられたことがあります。

もう一つは、THE WALL STREET JOURNALが「NX」には据え置きのメインハードから切り離して使えるモバイル端末が含まれると報じたこと。ブロックダイヤグラムによればCPUが実装され(WiiUのゲームパッドにはありません)、SIMやメモリーカード用のスロットもあり、独立したゲーム機として運用できる要件を満たしています。

プレイヤーにとって普段使いするにはデカすぎ、クリエイターからは「格闘ゲームには2画面は邪魔だ」とダメ出しされたり、『スプラトゥーン』で有効に活かされるまでは踏んだり蹴ったりだったWiiUのゲームパッド。よりコンパクトで、「据え置きゲームの持ち出し」でも活躍しそうなこのコントローラーが、「NX」とともに家庭にやってくる日が来るかもしれません。