学生の窓口編集部

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昨今、日本でもアレルギーやぜんそくに悩む子どもが多いそうですが、犬を飼うことで子供のぜんそくを予防できるかもしれません。


子供のぜんそくに関する研究では、過去にも牧場で育った子供はぜんそくになりにくいという研究結果がありましたが、今回スウェーデンのウプサラ大学らが幼稚園児と小学生65万人を対象に行った研究でも同様の結果になりました。生まれてから満1歳になるまでの間に、牧場で飼育されている牛や羊などの動物と定期的に接した経験のある子供のぜんそく発症率は、そうでない子供に比べて31〜52%も少なかったのです。

また、やはり生まれてから満1歳になるまでの間に、犬を飼っていた家庭で育った子供が喘息を発症した割合は、犬のいない家庭で育った子供に比べて13%も少なかったのです!

過去の研究結果でも、生まれて間もないうちにバクテリアなどに接触すると免疫力がつくことが分かっています。ただ、この研究ではぜんそく防止効果が犬や動物そのものと接すること自体にあるのか、それとも動物と接触するときに一緒に触れているであろう土やホコリなどによるものなのかについてを特定するまでには至っていません。しかし、どちらにせよ犬を飼っている家族は野外活動の機会が多いために、動物を飼っていない家庭で育った子供よりもよりたくさんのバクテリアに触れている可能性は高そうですよね。

一般家庭で牛や羊を飼うわけにはいきませんが、ご自身や親族にぜんそくの方がいらっしゃって、近々出産予定があったりお子さんが生まれたばかりというご家庭は、子供のぜんそく予防のために犬を飼ってみると良いかもしれませんね!

参考:How a Family Dog May Lower a Child's Asthma Riskhttp://www.livescience.com/52665-childrens-asthma-...