転職するので会社をやめます…未消化の「有給休暇」を会社に買い取ってもらえる?
 会社を退職するとき、誰もが気になることの一つに「未消化の有給休暇」があげられます。もちろん、きちんと有給をとって、次の仕事や人生に向けてリフレッシュをするのがいちばんですが、仕事の引き継ぎなどで、その時間がなくなるケースも多いようです。

 特に転職の場合は、次の勤務先の出勤日も決まっていて、結局、有給休暇を消化できないままだったという人も多いのではないでしょうか。そういった場合、退職時に「未消化の有給休暇」を会社に買い取ってもらうことはできないのでしょうか?

◆会社が応じてくれるなら、退職時に「有給休暇」を買い取ってもらうのもアリ

◎谷口真理弁護士の回答

 会社が有給休暇を買い取ることは、有給休暇取得の「抑制」につながることから、通達で原則として禁止されています。しかし、退職時は話が別です。会社が買い取っても、有給休暇取得を抑制するおそれは小さいので、例外的に「違法とまではいえない」とされています。

 ですから、会社が応じるのであれば、退職時に「未消化の有給休暇」を買い取ってもらうことは可能です。実際、買い取りの対応をする企業もあります。 もっとも、会社には従業員の退職時に未消化の有給休暇を買い取る義務はありません。つまり、確実に買い取ってもらえる権利が従業員に保障されているわけではありません。

 したがって、未消化の有給休暇が残っている場合、できれば退職日までにすべてを消化した形で、すっきり退職するのが最善といえるでしょう。
<文・協力/弁護士ドットコム>