ハリルホジッチ監督の代表発表会見 話した時間から期待する3選手が判明?

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5日、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が今年最後の日本代表戦メンバー発表を行った。選ばれた選手たちは2試合のアウェイゲーム、12日のシンガポール戦、17日のカンボジア戦に挑む。

最新のFIFAランクで、日本は50位、シンガポールは152位、カンボジアは183位。だが、日本は6月のホームゲームでシンガポールには0-0と引き分けている(カンボジアとのホームゲームは3-0で勝利)。

それぞれの選手に対して、どれくらいの長さでコメントしたか。監督が名前を呼んで、通訳が話し終わるまでの時間を計測してみた。

■GK
西川周作  1s
東口順昭  1s
林 彰洋  41s
■DF
吉田麻也  12s
槙野智章  33s
森重真人  20s
丸山祐市  49s
酒井宏樹  43s
長友佑都  38s
藤春廣輝  50s
■MF
長谷部誠  27s
山口 蛍  40s
遠藤 航  45s
柏木陽介  148s
香川真司  58s
清武弘嗣  112s
■FW
本田圭佑  33s
南野拓実  82s
原口元気  78s
宇佐美貴史 92s
岡崎慎司  43s
武藤嘉紀  167s
金崎夢生  140s

清武のが長くなっているのはケガについての言及が長かったから。だが、数秒の誤差はあるとしても、このコメントに割いた時間を考えると、柏木、武藤、金崎への期待の高さをハリルホジッチ監督は持っているのかもしれない。

では、この柏木、清武、武藤、金崎に対してハリルホジッチ監督がどんな期待を述べているだろうか。

柏木
・後ろからの組み立ての能力がある
・運動量、ゲームビジョン、パス
・FK
・ビルドアップでのテクニック
・ゲームビジョン
・ボールを受ける前にたくさんのアイデアを持っている
・背後と前とに連携を保てる

武藤
・勇気とデュエルが強い
・爆発的なスピード
・まだスペースを十分に使えていない
・ゴール前で慌てたシーンがあった
・自信を取り戻してくれるだろう

金崎
・真ん中だけではなく幅広く動く
・ボールをプロテクトしながらスピードが使える
・戦う意識がある
・ヘディングも強い

武藤には注文も多いが、それだけ指導したいという気持ちがあるようだ。

さらに今回はハリルホジッチ監督になって初めて招集される選手が3人いた。それぞれの選手に対してハリルホジッチ監督は次のように語っている。

・GK林彰洋

「初めて林を選びます。ただ、彼も長い間ずっと追跡してきている選手です。少し膝に問題を抱えていましたけれども、そのこともあって我々はこれまで選んでなかったのですけども、ただここのところかなり高いレベルを見せてくれています。彼をダイレクトに見る機会を設けたいと思っています。そして彼も良い機会なのでしっかり見せてほしいと思います。彼のチャンスを掴んでほしいなと思っています」

・DF丸山祐市

「少し新しい選手ですけども、丸山です。丹羽も候補に挙がってましたけども、そして昌子もかなりいいパフォーマンスを持っていますね。ナビスコカップの決勝でかなり高いレベルを見せてくれました。水本も同じです。彼らは我々とすでに経験していますけども、丸山はまだほぼ経験していない。そして左利きも少ない。特にセンターバックのところですね。彼にも少し見るためにチャンスを与えたいなと。今度は彼がチャンスを掴んでほしいなと思います」

・FW金崎夢生

「それから新しい選手ですね。A代表ではすでに呼ばれていると思いますけども、彼も追跡してきた選手です。みなさんにすでに言いましたけども、真ん中に少しパワーが足りない。センタリングから有効に利用できる選手がいないかなと探していました。何人かFWはいるんですけども。例えば国内ですね、本当に若い選手もいますし。そして今回、金崎をダイレクトにトレーニングをしながら見たいなと」

「ここ数ヵ月、彼はかなり良い仕事をしてくれています。真ん中だけではなくてですね、彼はたくさんのところに動いてくれます。フィジカル的な体の大きさはそこまでないんですけども、デュエルの中でプロテクションしながら、ボールをプロテクトしながら、スピードも使えますし、戦う意識もありますし、ヘディングも上手いです。本当に決定的な仕事をこの(ヤマザキナビスコカップの)ファイナルでもやりましたし」

「彼は昨日見つけたわけではありません。1年目は時間をかけていろんな選手を追跡し、できるだけ多くの選手に可能性をもたらしたい。そしてよりよく知りたいなと思います。フットボールの面だけではありません。人間性も見たいです。ハイレベルなところでは完璧な人間が要求されます。彼にとってはよい機会だと思います」


【日本蹴球合同会社/森雅史】