フジテレビの“カトパン”加藤綾子アナ(30)を巡っては先ごろ一部メディアが9月退社説を報じ大騒動になった。慌てた同局の亀山千広社長自らが加藤アナの退社報道を否定し、どうにか騒動は収まったかのように見えたが、そこは魑魅魍魎の女子アナ界。次の展開が動き始めていた。
 「実に皮肉な話です。今回、メディアで報じられた9月退社説が最終的に彼女の背中を押す決定打となったのです。確かに、カトパンは前々からフリー転身を迷っていたが、決断までには至っていなかった。それが突然、一部スポーツ紙で既成事実として報じられてしまった。『だったらもういいわ…』といった雰囲気ですね。『怒りと諦めの境地に達した』などと本人は話していましたから。何か深い裏事情があるようです」(フジテレビ関係者)

 そもそも、加藤アナが退社を考えるようになった最大の原因は、局内の“イジメ”にあったという。女子アナ界のトップに君臨し、新人時代は“スーパー綾子”と持て囃された加藤アナも、気が付けば女子アナ定年説が残る三十路に突入。かつての勢いとピチピチ感は消え失せ、今や身も心もボロボロだというのだ。
 「フジ局内でカトパンのシンパは一部の制作スタッフだけという状態です。信じられないことにアナウンス部内では孤立し、完全に浮いている状態だったとか」(制作スタッフ)

 フジテレビの絶対エース・加藤アナへの風当たりが強い理由は人気女子アナへの嫉妬に尽きる。
 「いやいや、そんなレベルを遥かに超えていた。以前から平井理央や高橋真麻にはずっと睨まれていたんです。この2人が退社したことでホッとひと息できるかと思いきや、今度は1年先輩である生野陽子アナを中心とした“反カトパン包囲網”が結成されたんです。カトパンと生野アナことショーパンは永遠のライバルといっても過言ではない。『めざましテレビ』のイニシアチブをどちらが握るかで競い合った。結局、カトパンが残り、ショーパンは『みんなのニュース』へ異動。さらに、カトパン派だった三田友梨佳アナは『直撃LIVEグッディ!』に転出した。『ノンストップ!』司会でカトパン派の斬り込み隊長だった山崎夕貴アナも、結果的にショーパン派に加わる形になった」(アナウンス室関係者)
 『めざましテレビ』で共演する入社2年目の永島優美アナらも、ショーパン派の切り崩しで加藤アナから距離を置くようになってしまったという。

 反カトパン派は、番組制作スタッフにも数多く存在していた。
 「今回のカトパンの独立報道や、昨年メディアを賑わせたテキサス・レンジャーズのダルビッシュ有投手との熱愛騒動もすべてがデタラメ。カトパンのイメージダウンを狙ったアンチ・カトパン派による謀略です。事実、2回とも同じスポーツ紙が報じているんです。リーク源は情報制作局の某プロデューサーだともっぱらの噂になっていた」(放送作家)

 加藤アナがここまで疎まれる原因は、他にもあるようだ。
 「亀山社長を頂点にした幹部連との関係ですよ。前々からカトパンとの蜜月ぶりは局内でも評判になっていたんです。要は、彼女だけ優遇されているというわけです。すべては噂の域だった。ところが、亀山社長がカトパンのフリー転身を否定した際、カトパン本人からメールが来たことを会見で明らかにしてしまった。これには多くの局員が度肝を抜かれました。だって社長と彼女が“メル友”だったんですから。前々から気に入らない同僚や番組スタッフの悪口をカトパンが幹部連に吹き込んでいるなんて話もあった。でも、多くの局員はイチ平社員のカトパンにそんな力はないと高を括っていたが、亀山社長への“メール報告”で少なくともその“LINE”があることが分かった。以前にも増して距離を置くスタッフが出て来たのです」(フジテレビ中堅幹部)

 また、こんな局内の声も本誌はキャッチした。
 「ことごとく番組が当たらないフジ局内は閉塞感に包まれている。そんな時に何かと目立つカトパンは、ストレスのはけ口にされやすい存在なのかもしれませんね」(放送担当記者)

 いずれにせよ、加藤アナは、スタッフや局内の雰囲気に嫌気がさしたうえ、「退社騒動でさらに局内に居づらくなった」と指摘する声が多いという。
 実際、フリーになれば「年収1億円オーバーは確実」(芸能プロ幹部)とされる金銭面も魅力なはず。すでに加藤アナのXデーを見越して某キー局や大手芸能プロはカトパン独立を今か今かと首を長くして待ちわびている状態なのだ。
 「先のカトパン独立報道の際は、日本テレビが12月ゴールデン帯で冠番組を用意し、Xデーに備えていたんです。また、枡田絵理奈アナが寿退社したTBSも虎視眈々と狙っているようです」(業界事情通)