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主にマンションの共用設備の定番として、現在ではすっかり市民権を得た印象の宅配ボックス。最新式はコンピュータ管理のもの、一戸建て用の宅配ボックスも登場するほど。長期休みで留守にするときも、重宝している人は多いのではないだろうか。

でも、便利と思われている宅配ボックスにもトラブルがあるようだ。ということで、実際にあった事例をネット上からピックアップしてみた。

トラブルが多いのは、ダイヤル式タイプの宅配ボックス?

意外と多かった宅配ボックスのトラブル。特に多いのはダイヤル式(機械式)タイプのようだ。ダイヤル式タイプは、荷物を入れた人(宅配業者など)が暗証番号を設定し、番号を明記した伝票をポストへ。受け取り人は、その暗証番号を宅配ボックスへ入力して開錠するというものだ。

「うちのはダイヤル式。宅配業者さんがセットした暗証番号と、明記された暗証番号が違っていたみたいで……。担当ドライバーさんに聞いたら、忘れてしまったの一言。管理会社などを通じてようやく取り出せました」(30代・女性)

「頻繁にある『ボックスに空きがないので持ち帰りました』の通知。確かに戸数に対してボックスは少ないけど、確認したら特定の人が占有していた。ロッカールーム代わりに使用している……」(40代・男性)

「宅配ボックスに商品が見当たらず、宅配業者は『ボックスに入れたし暗証番号も間違っていない』とのこと。どうやら誰かがポストから暗証番号の通知書を盗んで、持って行ったみたい……」(30代・男性)

パスワードの通知書が、トラブルを招く一因になっていそうだ。こういった事例から、ダイヤル式タイプは宅配業者が預けるのを嫌がるという話もあるそうだ。

電気制御式のトラブルは、復旧に時間がかかる?

ダイヤル式以外の宅配ボックスは、おもに電気制御式(電子式)と呼ばれるもの。居住者用のカードや、非接触キーで開錠ができるためセキュリティ性が高いといわれている。

「新築マンションの電子式宅配ボックス。暗証番号も必要なく、スマートにやりとりができそう……! なんて思っていたら、いきなりの電気系統の故障。完全復活まで3日もかかっていました」(50代・男性)

「カード式の宅配ボックスを利用していますが、カードを紛失してしまいました。そこで管理会社に連絡をとってみたら、カードが届くまで約1週間かかるとのこと……。私に非があることは承知しているけど、1週間は長すぎませんか? 荷物があるのに受け取れず、1週間がすごく長く感じました」(20代・女性)

確かに宅配ボックスにまつわるトラブルは多いが、便利かつ有効に利用している人も多い。マンションの設備に関するアンケートでは、人気ランキングの常連だ。

近年では、ボックスからの発送もOKのものや、セキュリティが充実したタイプがスタンダードになりつつある。今後、これらの宅配ボックスが普及していくと同時に、トラブルも減少していってほしい。