米フロリダ州で巨大カタツムリが出現(画像はfacebook.com/palmbeachpostのスクリーンショット)

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今から4年ほど前に米フロリダ州で大きく報じられた“巨大カタツムリ”の話題。さまざまな被害が出ることからさっそく大掛かりな駆除が開始されていたが、どうやらうまくいっていなかったもよう。この夏はまたもや大量発生し、住民を悩ませているようだ。

フロリダ州南部のマイアミ・デイド郡で数年前から恐れられている、テニスシューズサイズの巨大カタツムリ“アフリカマイマイ(Giant African Snail)”。農作物を食い荒らし、建物に使用される漆喰(しっくい)を食べ、ヒトが触ると寄生虫を媒介して「好酸球性髄膜脳炎」を発症する恐れがあるため、国はここ4年で13億円もの予算を組み、およそ15万8000匹の駆除に成功していた。だがアフリカマイマイは寿命が長く、また雌雄同体でもあることから1年あたり1200もの卵を産む旺盛な繁殖力を持つ。そのため、またしてもフロリダ州からその大量発生の話題が飛び込んで来た。

同州パームビーチのメディア『palmbeachpost.com』が伝えているところによれば、これまでアフリカマイマイの被害にあった農作物や植物は500種類にも及んでいるとのこと。マイアミ南部の高級住宅地パインクレストのある家では、昨年1年でなんと5000匹もの存在が確認されている。アフリカマイマイの繁殖期は主に降雨量の多い春であるが、ハリケーンが発生する9月から再び繁殖期に入ることから住民らの不安は強い。

州当局が打ち出した最新の対策方法は、市民からの情報提供を受け付ける“アフリカマイマイ専用ホットライン”の開設と、探知訓練を受けたラブラドール犬の出動である。ナメクジ駆除剤としても知られるメタアルデヒドの効き目は確かだが、それを察知するとアフリカマイマイは木の上の方に登ってしまうとのこと。また地面に落ちた際、飼い犬などが誤って口に入れると下痢や激しい痙攣などを伴う急性中毒により死に至る恐れもあるため、駆除剤使用は慎重に行われなければならないという。

※ 画像はfacebook.com/palmbeachpostのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)