香港メディアの鳳凰網は2日、カナダで開催されているサッカーの女子ワールドカップ(W杯)カナダ大会は残すところ決勝戦の佐々木則夫監督率いるサッカー日本女子代表(なでしこジャパン)と米国代表の戦いのみとなったことを伝える一方、準決勝では2試合ともにPKの判定をめぐって物議を醸したと伝えた。(イメージ写真提供:123RF)

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 香港メディアの鳳凰網は2日、カナダで開催されているサッカーの女子ワールドカップ(W杯)カナダ大会は残すところ、佐々木則夫監督率いるサッカー日本女子代表(なでしこジャパン)と米国代表の決勝戦のみとなったことを伝える一方、準決勝では2試合ともにPKの判定をめぐって物議を醸したと伝えた。

 記事は、準決勝の米国代表とドイツ代表の試合では米国が獲得したPKがペナルティエリア外だったのではないかと議論が起きたと伝え、さらになでしことイングランド代表の試合でもPKの判定が争点になったと論じた。

 続けて、今大会は出場国が過去の16カ国から24カ国に拡大されたことを伝え、「女性審判が増えているとはいえ、試合やプレーのジャッジにおけるプレッシャーが大きくなっている」と主張。

 グループリーグAのカナダ代表と中国代表でも「疑惑の判定」によってカナダにPKが与えられたと主張。カナダのメディアも「開催国のカナダへのプレゼントだった」、「審判よ、ありがとう」などと皮肉を込めて報じたことを紹介した。さらに、中国はグループリーグでのニュージランド戦、準々決勝での米国戦でも「疑惑の判定」に直面したと伝えた。

 また記事は、「準決勝では疑惑の判定が相次いだ」と伝え、特にPKが与えられるかどうかというジャッジについて集中したと伝え、米国代表とドイツ代表の試合では67分に米国に与えられたPKについて「スローモーションで見る限り、ファウルがあったのはペナルティエリア外に見える」と伝えた。さらに、ドイツはその前に獲得したPKを決めることができず、PKの成否が命運を大きく分けたことを紹介した。

 さらに、同じく準決勝のなでしこ対イングランド代表の戦いにおいても、なでしこが獲得したPKはペナルティエリア外のように見えたとしたほか、イングランド代表が獲得したPKについても「果たして本当にPKを与えるべきファウルだったのかは議論の余地がある」と指摘。続けて、「準決勝の試合中における4回のPKのうち3回が議論の対象になった」と伝える一方、「興味深いのは議論の対象となった3回のPKはすべて得点につながったこと」とし、議論の対象にならなかったドイツのPKだけが決まらなかったことを指摘した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)