マーリンズ・イチロー【写真:田口有史】

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地元TVは試合中継で大映し、「彼がイチローのスーパーファンです」

 マーリンズイチロー外野手は24日(日本時間25日)、本拠地でのオリオールズ戦に代打で出場し、中前打を放った。メジャー通算2876安打として、歴代41位のメル・オットに並んだが、歴史の証人となったスタンドの「スーパーファン」も現地で大きな注目を浴びている。

 3点リードで迎えた8回2死の場面で、イチローは右腕ダイソンの代打として、2試合連続で登場した。すると、試合を中継していた地元テレビ局「FOXスポーツ・フロリダ」は、オリックスのユニフォームを着込んで内野席に陣取り、大きな拍手とともに周囲にイチローコールを促す日本人男性ファンを大映しにした。

「彼がイチローのスーパーファンです。打撃練習中、彼のオリックスブルーウェーブのジャージにイチローは実際にサインしました」

 実況はこのように説明し、20日(同21日)の練習中にイチローがサインしている時の写真も紹介。ファンを大切にするレジェンドの様子をレポートしている。

MLB公式サイトも動画で配信

 その後、イチローが相手左腕マティスの4球目のスライダーをセンター前に運ぶと、画面は再び客席に戻る。男性ファンは周囲の観客と握りこぶしを合わせながらも、イチローの歴代41位タイとなる2876本目の安打に大喜び。再び両手を広げながら、地元ファンとともに大きなイチローコールの大合唱を送った。

「彼はここに1週間ずっといます。ユニフォームにサインしてもらった男性は、どんなにゾクゾクしたことでしょう」

 実況は喜ぶファンの姿を見ながら、こう伝えた。

 この様子はMLB公式サイトでも動画で配信。「観衆にスーパーファンがいる中、イチロー・スズキはキャリア通算2876本安打でメル・オットと41位タイで並ぶ」と特集した。通算安打数で歴代42位のベーブ・ルースを抜き、41位に並んだイチローの勇姿を見届けた男性ファンもまた、大きな話題を呼んでいる。