「擁壁(ようへき)がある家って、見晴らしはいいけど安全面が心配…」 「古い擁壁だと、建て替えで莫大なお金がかかるって本当?」
中古戸建てを探していると、高低差を支える「擁壁」のある物件に出会うことがあります。眺望や風通しの良さが魅力ですが、崩壊リスクや建て替え制限など、見えない不安も多いですよね。
今回は、建築士・ホームインスペクターである、さくら事務所取締役の田村啓さんと、グループ会社・らくだ不動産株式会社で執行役員エージェントを務める八巻侑司さんが、「擁壁のある家を買う時の注意点と危険なパターンの見分け方」を分かりやすく解説します!

■ 1. 「検査済証」がない擁壁は要注意!
擁壁のある物件を買う際、一番重要なのが「検査済証」の有無です。
・検査済証=安全と適法の証明書 役所の許可を得て、建築基準法に基づき正しく造られたことを証明する書類です。これがあれば現在の安全性の目安になり、将来の建て替え許可もスムーズに下りやすくなります。
・ないとどうなる? 「当時適法に造られたか不明」とみなされ、建て替え時に「莫大な費用をかけて擁壁をやり直す」よう求められたり、擁壁のそばに家を建てられなくなるリスクが高まります。

■ 2. プロが警告!買ってはいけない「危険な擁壁」3選
検査済証だけでなく、見た目でわかる危険信号もあります。内見時はここをチェック!
・危険①:二重擁壁(二段擁壁) 擁壁の上にさらにブロックなどを重ねたもの。上下が一体として構造計算されていないためつなぎ目が脆く、土の圧力で崩落するリスクが高い危険な構造です。
・危険②:水抜き穴がない 擁壁が崩れる原因の多くは地震ではなく「大雨」。水抜き穴がない(または土で塞がっている)と、土中の雨水の逃げ場がなくなり、すさまじい水圧で擁壁ごと崩壊してしまいます。
・危険③:張出床板 擁壁から空中に飛び出すように造られた庭やバルコニー。荷重バランスが悪く崩落リスクがあるため、現在は新しく造るのが難しい構造です。

■ 3. 隣家の擁壁や「大規模盛土造成地」にも注意
自分の敷地だけでなく、周囲の環境リスクも要チェックです。
・危険④:隣地が擁壁 高い場所にある隣家の水抜き穴から、自分の敷地に直接雨水や泥水が流れ込んでこないか確認しましょう。将来的に雨水トラブルへ発展する可能性があります。
・危険⑤:「大規模盛土造成地」ではないか 山を切り開いた大規模な造成地の中には、大地震で「造成地全体が地滑りを起こす」可能性があるエリアがあります。購入前に自治体のハザードマップ等で必ず確認を。

■ まとめ
・検査済証を確認: 将来の建て替えや安全のため、役所の許可証があるか確認を。
・危険な擁壁を見抜く: 「二重擁壁」「水抜き穴がない」「張出床板」は要注意。
・周囲のリスクもチェック: 隣の擁壁の排水や、「大規模盛土造成地」かも忘れずに。

擁壁のある家には、「見晴らしや風通しが良い」「通行人の目線が気にならない」など、平坦な土地にはない素晴らしい魅力がたくさんあります。だからこそ、リスクだけを恐れて選択肢から外すのはもったいない!
「この擁壁は大丈夫?」「建て替えは問題ない?」と不安に思ったら、株式会社さくら事務所のようなプロのホームインスペクターや、らくだ不動産の八巻さんのような擁壁に詳しい不動産エージェントに相談してみるのがおすすめ。
事前にプロの目で「擁壁の本当のリスク」を見極めておけば、不安をスッキリ安心に変え、眺望と快適さを兼ね備えた理想のマイホームを手に入れる第一歩になるはずです!

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個人向け不動産コンサルティング会社「株式会社さくら事務所」 ◆株式会社さくら事務所 さくら事務所は「人と不動産のより幸せな関係を追求し、豊かで美しい社会を次世代に手渡すこと」を目的として、創業者・現会長の長嶋修が設立した、中立・公正な業界初の個人向け総合不動産コンサルティングサービス企業です。