治安戦略アナリストで元警視庁刑事の小比類巻文隆氏が、自身のYouTubeチャンネルで「職質ナメるな!指名手配犯の検挙&犯罪を未然に防ぐ威力【元警視庁刑事が解説】」と題した動画を公開した。動画では、指名手配犯の検挙や犯罪の未然防止において「職務質問」が果たす極めて重要な役割を解説しつつ、職務質問を妨害するような動画を配信するYouTuberに強い怒りを示している。

動画の冒頭、小比類巻氏は香川県高松市で空き店舗に侵入して私人逮捕された男が、実は別の強盗致傷事件の指名手配犯であった事例を紹介。ホワイトボードに事件の概要を記しつつ、全国には一般に顔写真が公開されていない指名手配犯が約590人も存在するというデータを示した。

小比類巻氏は、顔が公開されていない手配犯を街中で発見する最大の武器が「職務質問」であると指摘。職務質問は警察官職務執行法第2条を根拠に行われ、不審者への声掛けから警察内部のデータベースによる身元照会を行うことで、指名手配犯の検挙に繋がると説明した。

さらに、職務質問のもう一つの重要な役割として「これから起きようとしている犯罪を止める」という未然防止の効果を強調。新宿区の路上で、指示役からの命を受けてハンマーを所持していた男が強盗予備の疑いで逮捕された直近の事件を挙げ、「パトロール中の警察官による職務質問がきっかけだった」と、その有効性を具体的に解説している。

動画の終盤では、YouTubeなどで「職務質問を回避する方法」を配信している者、特に元警察官の配信者に対して「あの人何考えてるんだろうと思う」「大嫌いですね」と語気を強めて批判。職務質問は国民の安全と日本の治安を維持するための重要な警察活動であるとし、その活動を妨害する行為に強く警鐘を鳴らして動画を締めた。

チャンネル情報

元警視庁刑事・国際捜査官。1993~2023年警視庁。爆弾処理班配属後、警視庁中国語通訳を経て国際捜査官に。以降、国内外の銃器・薬物犯罪の情報収集、秘匿捜査に従事する。ほか殺人、強盗、誘拐事件などあらゆる捜査に参加。退官後、30年に及ぶ警察人生の知見を世の中へ貢献すべく治安戦略アナリストとして活動中。