脳科学者の茂木健一郎氏が自身のYouTubeチャンネルで「グラミー賞の間違いと、BTSの行きたい場所、そして私たち一人ひとりにとっての人生という旅の目的地。」を公開した。動画では、グラミー賞におけるカテゴリー新設とそれに対するBTSの声明を取り上げ、人生における目的地の重要性について持論を展開している。

茂木氏は冒頭、BTSの目覚ましい活躍に称賛を送りつつ、グラミー賞が新しく「アジアンポップ」のようなカテゴリーを新設したことに言及。これに対し、BTS側が「言語や地域で音楽をジャッジしてほしくない」として、グラミー賞にエントリーしない意向を示した声明を「素晴らしい態度だ」と評価した。

過去のグラミー賞の歴史を振り返り、新しい音楽の担い手が現れた際にサブカテゴリーを作って押し込める傾向があると指摘。「ヒップホップって誰がやってもいいわけだし、ジャズも誰がやってもいいんだろうけど、エイジアンってなんか変じゃないですか」と、ジャンル分けへの強い違和感を口にした。

さらに茂木氏は、松尾芭蕉の言葉を引き合いに出し、人生という旅には自らが描く目的地(デスティネーション)が必要だと語る。グラミー賞の決定に対するBTSの態度は、「我々が行きたいデスティネーションはそこじゃないんだ」という明確な意思表示であると分析。地域で分けられた枠組みではなく、「音楽自体として認められること、リスペクトされること」を求めていたのだと推測し、グラミー賞なしでもその目標はすでに達成されていると称えた。

最後に茂木氏は、BTSの確固たる決断を踏まえ、「あなたはどこに行きたいんですか?あなたの人生の旅の目的地はどこですか?」と問いかけた。自らの人生の目的地は他人に決められるものではなく、自分で決めて良いのだという力強いメッセージを残して動画を締めくくった。

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