マンションの管理運営に関して、住民や管理組合が抱える悩みは多種多様です。管理費や修繕の負担、施工会社の選定方法、そして最もよくある「そもそも誰に相談すればいいかわからない」という不安--。

こうした悩みに対応してきたのが、株式会社さくら事務所のマンション管理コンサルタント・山本直彌さん(さくら事務所副社長COO)です。今回は実際に寄せられた相談をもとに、よくある事例とその対策を解説していただきました。

■【1】「雨漏り・漏水が起きたけど、誰に相談すればいいのか?」

最も多いのが「雨漏りや漏水に関する相談」。原因が専有部か共用部かによって、対応すべき主体が異なり混乱しやすいところです。

上階の配管からの漏水 → 原則、上階の専有者が対応

窓や屋上など共用部からの漏水 → 管理組合が対応

しかし、どこから水が来ているのかを特定するのは容易ではなく、原因を調べるには「仮説と検証を地道に繰り返す」必要があります。こうした難しいケースでは、第三者の専門家に相談することが、迅速かつ冷静な対応につながります。


■【2】「施工会社の選び方が分からない…どれが正解?」

大規模修繕の実施にあたって、「責任施工方式」「設計監理方式」「プロポーザル方式」など、工事の進め方にもさまざまな選択肢があります。

山本さんによれば、「どれがベストか」は管理組合の体制や優先したい事項(コスト・透明性・納得感など)によって異なるとのこと。

・手間なく管理会社に任せたい → 責任施工方式

・コスト重視 → 設計監理方式

・提案内容も含めて納得して選びたい → プロポーザル方式

さくら事務所では、プロポーザル方式を推奨することが多いですが、自分たちのマンションに合った選び方をするには、まず「組合として何を重視したいか」を明確にすることが第一歩です。

■【3】「劣化診断はやるべき? どう進めればいいの?」

「劣化診断」は大規模修繕前の定番プロセスですが、報告書を見るだけでは実感が湧かず、誤解が生まれることも。

そこでさくら事務所が提案しているのが「劣化診断ツアー」。実際に建物を見ながら専門家が解説することで、「報告書に載らない肌感覚」や「専門家による他のマンションとの比較解説」も含めて理解でき、納得感のある診断が可能になります。

■【4】「大規模修繕が不安。そもそもどこから手をつければいいの?」

チャンネル情報

マンション管理専門Youtubeチャンネル「マンション買うなら聞いてくれ」です。不動産コンサルティング会社「株式会社さくら事務所」が運営しています。「管理組合って何?」「規約の意味がわからない」「大規模修繕工事のノウハウ」「長期修繕計画の見直し方法」など、本格的な実務知識まで役に立つ情報を出し惜しみなく公開します!